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渡辺「2-Bの担任になりました。渡辺翔太です、」
…あ、この人、着任式にいた人だ。
イケメンだって女の子たちが騒いでたっけ。
渡辺「じゃー早速だけど、自己紹介してもらいますか、1番の君から。」
突然始まった毎年恒例の自己紹介。
わかってはいたけど、なに話そう…。
なんて少し必死になって考えてみる。
…あ、皇輝の番だ。
皇輝「はじめまして、川崎皇輝です。趣味は料理とお菓子作りです。おねがいします、」
もはやテンプレになっている彼の自己紹介。
中２の頃からこれだった気がする。
北川「あ、つぎ俺か」
ずっとうつむいて考えてた隣の彼が、立ち上がる。
北川「北川拓実です、歌うことが好きです。最近は駄菓子屋めぐりにハマってます、かね…」
へえ、高校生で駄菓子屋めぐりは珍しいかも。
歌うことが好きなのはなんだか納得。
だって、すごく良い声してるんだもん。
ー
放課後、春休みの課題を提出して帰る準備をする。
皇輝「A、準備できた？帰ろ、」
『あ、うん、』
皇輝の呼びかけに顔をあげると、
困っている様子の北川くんが。
北川「おかしいな、、」
『、どうしたんですか？』
北川「ああ、えっと…春休みの課題、かばんに入れたはずなんだけど、見つからなくて、、」
皇輝「大変そうだね、探すの手伝うよ。」
北川「、ほんとにいいの？ごめんね、帰ろうとしてたよね、」
『起こしてもらった借りもあるので、手伝わせてください。笑』
-
それから数分後、やっと。
皇輝「もしかしてこれ？」
北川「あ、それ、！どこにあったの…？」
皇輝「教卓に。多分机の上に置いてるときに誰かが一緒に出してくれたんじゃない？」
北川「そっか、、」
『よかったね、見つかって。』
北川「ほんとありがとう、ふたりとも。」
皇輝「じゃあ俺ら帰るね、また明日。」
北川「またね、黒田さんも。」
『うん、また。』
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作者名：ayaka1997010903 | 作成日時：2024年1月2日 2時
