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「はい、芥川比呂志です。
って嗚呼、龍か。うん、判った」
出勤して、正午になる前だろうか。
龍から迎えの要請電話が来た。
でも、任務は終わってないらしく、前もって連絡をしたようだった。
さて、行きますか。
ーーーーーーーー
「此処か」
ちょっとした裏路地前に車を止めて、様子を見る。
「簡単な事。その人虎には_____
闇市で七十億の懸賞金が懸かっている。」
あ、龍の声。誰かと話してる…?
まあ、いっか。迎えに行こう。
「お〜い、龍!迎えに来たぞ……、、」
「比呂志かい……?!」
「兄さん…!何故このタイミングで…!」
うわっ、タイミングミスったわ。
てか、何で太宰が居るんだ…、こりゃ作戦失敗だな。
「比呂志、未だマフィアだったのかい?!
辞めるんだ、君は
「貴様…!比呂志さんになんて口の利き方だ…!」
「樋口、俺は大丈夫だから」
龍の隣に立って居る俺に必死に言う太宰。
俺の隣に居る樋口は俺達の関係性がなんなのか疑っている。
だよな、気になるよな…。
「太宰。俺には存外、
「でも……!君は_____」
・
「_________俺は
俺はマフィア。でも太宰は探偵社。
これは揺らぎない事実だ。
「俺には家族が居る。もうこの会話は終わり。
さ、龍と樋口、帰るぞ」
「…行くぞ、樋口」
「はっ、はい!」
ごめんな、太宰。
お前の事だから俺の師匠である織田作さんに何か言われているんだろう。
でも、家族が居る所に俺は居る。
これは曲げれないんだ。
そう思いながら車に乗り込む。そして横浜の街を走り出した。
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作者名:楓 | 作成日時:2021年7月30日 17時