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寂しさの限界 ページ8

村上
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教室で朝の支度を済ませたら今度は亮が大好きな散歩の時間。

目指すは学校近くの小っちゃい公園。
亮、「んふふー！」
村、「おー、ご機嫌さんやんかー。おそと気持ちいいなあ」
亮、「うきゃーーっ!きゃははっ！」
さっきまでの涙が嘘やったかのように嬉しそうな声出して楽しそうにしてる亮やけど左手の親指はずっと口の中。
普段からどっちかって言うといろんなもん口に入れちゃう方やけどこんなに典型的な指しゃぶりしてるとこ見たの俺初めてかも。
村、「亮ちゃーん、その手はなんですかー？指痛なってまうよ？」
亮、「んー」
声を掛けると指は外してくれたものの今度は首に巻かれたスタイをあむあむ(笑)
村、「なあ、そんなん食べて美味しいかー？あーあー涎涎」
なんやこいつ、めっちゃ可愛いねんけど。
ただあまりにも奥の方までがっつり入れるもんやからスタイは涎まみれ(笑)
それだけやなくて福も手も全部べちゃべちゃや。
まあ、ここまで退行してるってことはほんまに限界来てもうたんやろうな。
でもこういうときこそ焦りは禁物。
あんま期待せんといまこの状態の亮をしっかり受け入れて少しでも早く安心させてあげること。
お家でも学校でも思う存分甘えさせて「自分は愛されてるんや」って実感してもらうことが一番大事やねん。
村、「おっもうこんな時間や。だいぶ日差しも強くなって来たしそろそろ戻ろうか！」
ぶらんこ乗ったり噴水で水遊びしたり一緒に砂山作ったりいっぱい遊べて満足そうな亮やったけど公園を出て帰り道にさしかかったとたん
亮、「おうち…んー…にいちゃんおうち…りょいっしょーー！」(泣)
お兄ちゃんが恋しくなったんかその場に座り込んで家に帰りたいとわんわん泣き出した。
今日はもうここまでかな？
村、「よしよしちょっとさみしくなっちゃったな？今日はもうおうちかえろうか！な？学校戻ったら先生お兄ちゃんにでんわしてみるからな！」
亮、「…にいちゃん？」
村、「うん、お兄ちゃん迎えに来てくれるとおもうよ！今日はもういっぱい頑張ったもんな？ちゃんと学校来れてえらかったです！！先生も嬉しかった、ありがとう」
中には甘やかせすぎちゃう？って人もおるかも知らん。
今朝も嫌嫌して田のは事実やけど登校して学校で活動できたことには変わりないんやから。
来れただけでも上等や炉！！
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