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注射頑張れるかな？ ページ32

すばる
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近所のスーパーで買い物がてらご褒美用のアイスを買ってからいつも通りバスが止まる公園まで亮を迎えに行く。

暫くして添乗員の先生に連れられて降りて来たんはこれから起きることなんかなんもしらんとやけに機嫌のいい亮やった。
俺もこのままでおってほしい気持はやまやまやけどどっちにしろ説明はしとかな。
す、「亮ー、めちゃめちゃ機嫌良さそうなところ申し訳ないんやけどさ。ちょっとこれ見てくれるか？もっかい確認しとこ！」
ソファーに座ってのんびりもーどの亮と目が合ったところで写真カードを見せながら最終確認をする。
す、「今日これからの予定な？よう見といてよ？」
亮、「…んー」
す、「じゃあ一番から。一番はこのtしゃつに着替えます。」
亮、「…んー」
す、「次二番。二番はたあくんと兄ちゃんと亮の３人で車に乗って病院に行きます。」
病院って言うワードが出て来たとたん一気に表情が曇り始め…
す、「ほんで最後三番は注射ちっくん！」
そう言った瞬間
亮、「…ないっ！…ちっくんないっ！…なーいっ！」
俺の予想通りごねだした亮。
す、「ちょっとだけ。ちょっとだけ我慢。な？我慢できた人はなんやったっけ？何食べれるんやった？」
亮、「あいす！」
す、「そう。ご褒美はアイス。ちゃんと買ってきて在るから」
亮、「んー…あいすーっ！…あいすーっ！…ちょだい！！」
す、「今？今はあかんよ。だって注射ちっくん頑張れたご褒美ってお約束やろ？」
亮、「いやー…あいすたべるー！」
注射はしたくないけどアイスは食べたい。
せめぎ合いが始まりました。
す、「アイス食べたいよなあ。じゃあさ、注射のことは一回置いといてたあくん来る前にお着替えだけ済ませとこうや、なあ」
りょう、「…ん！」
す、「おっ！ええ子やなあ！」
なんとか着替え始めた亮やけどこの短時間で受け入れてもらえるはずも無くいつもに増してそわそわが停まらへん。
亮、「ちっくんない？！おしまい？！」
す、「ちっくんするけど五数えたらおしまいします。」
亮、「んー…おうち…あいす！」
す、「うん、おうち帰って来たらアイス食べような」
亮、「ちっくんないよー！…ないー！…ないよー！！」
す、「大丈夫。兄ちゃんもたあくんも一緒に行くから」
亮、「にいちゃんいっしょ？」
す、「一緒に行くよ。そろそろたあくんくるかな？靴履いて外で待っとこうか！」
とりあえず外に連れ出すことは出来たけどこっからが問題やねん。
ほんまにちゃんと出来るんやろうか。
俺の方がどきどきや(笑)
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