∞少しだけほんの少し違うだけ∞６ リクエスト大募集中

裕君と ページ30

裕
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す、「お待たせ―、よいしょっ！」
ソファーに座ったすばるが亮を呼んで自分の隣に座らせる。
す、「亮、今日はなんで頭ごんごんしたん？」
亮、「んー」
す、「そんなしらばっくれてもあかんよ！はい、おでこみせて？あーあ、真っ赤っかなってるやん！」
亮、「車…きいろ…にばん…あか…いちばん」
す、「ん？あー、今日は車で遊んどったんか！」
何かを片付けてるときに一番とか二番とか言うってることはけっこう在るけど何が原因やったんかはまだ分かれへん。
亮、「あか…いちばんー！…ちがう！…ちがうー！」

す、「んー、なんやろなあ？…あっ、分かったかも(笑)」
すばるは箱の中を見て勝ち誇ったように笑う。
す、「これ車入れる順番が決まってんのやろ？な？ほんで赤から入れて星交野に先に黄色入れられちゃったから怒ったんやろ？」
箱の中に目をやると俺がさっき入れたのは黄色のミニカーやった。
裕、「…なるほど！そう言うことやったんか！亮ごめんな？裕君知らんかってん。ほんまにごめん。」
す、「べつに裕が謝ること無いよ。２人とも悪くないから。な？亮、裕君は亮のお手伝いしてくれようとしてたんやで？」
亮、「…おてつだい…」
す、「そうや、やから意地悪したわけ違うねん。」
亮、「…ゆうくん…ええこや！」
す、「うん、裕も亮も２人ともええこや！はい、片付けるで！」
自閉症の診断は降りてない亮やけどどっちかって言うとこだわりが強い保谷からそれが少しでも邪魔されたり崩されたりするとすぐに癇癪を起こしてまう。
よし、今日のことはちゃんと覚えとこう！
俺の場合は忘れっぽいからメモっとかなあかんか！
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