∞少しだけほんの少し違うだけ∞６ リクエスト大募集中

亮の苦手 ページ20

すばる
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す、「凄いすごい！亮ちゃんはええこやなあ。ちゃんと自分のお口で行きたくないって教えてくれてええこやなあ」
いっぱい泣いていっぱい褒めた。
だって亮の口から新しい言葉が出たんやから。
「どや、すごいやろ！」とでも言うようににこにこで俺を見る亮。
す、「よっぽど嫌やってんな？それやのに兄ちゃん亮なら頑張れると思って頑張れ頑張れ言うてごめんな？」
あのままやったらまた亮にしんどい思いさせるとこやった。
自分で伝えてくれてありがとう。
今日の亮はめちゃめちゃえらかった。
(亮を言語療法に行かせるのは止めました)
いろいろ親身になって相談に乗ってくれた主治医の先生にはその日のうちにご報告。
亮が行きたくないって言えたことも一緒に伝えて。
そしたら「ほんまですか？」って驚いてくれて「少しずつ本人の中にも喋り大欲が出て来たんでしょうね」って成長も教えてくれた。
「もしかしたらこのまま嫌嫌器に突入するかも分かりませんよ」なんて脅されたときはちょっと身構えたけどだいぶ遅めの嫌嫌器。
もっと沢山「ない」って言葉を兄ちゃんに聞かして欲しい。
その日から亮は見違えるほど元気になった。
そら、甘えん坊亮ちゃんの事やからぎゅーも抱っこもいっぱいしたがるけど前みたいに不安な顔はしてへん。
学校も元気に通えるようになって毎日楽しく過ごせてるって話を担任の先生から聞いた。
ちなみにあれ以来少しずついろいろと反抗してくるようになった気が。
主治医の先生が言うてはったことはあながち間違いじゃ無かったみたいやな(笑)
気持のすれ違いや行き違いは出て来るかも知らんけど何よりも亮の意思が一番や殻これからも大事にしていかなあかんなってさらに思うようになった。
次はいつどんな言葉が言えるようになるんかな？
今からほんまに楽しみでしゃあないは。
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