亮の苦手 ページ19
すばる
＿＿
す、「そこでもう１回お喋りの練習して欲しいんやけどどう？」
亮、「…」
す、「どうもなにも嫌やんなあ。でもな？兄ちゃんはもう１回頑張って欲しいねん。
だって亮とお話ししたいから。亮も兄ちゃんとお話ししたくない？
まあ、今でも亮が伝えようとしてることはだいぶ分かるようになったけどさ。
まだまだ分かれへんことも沢山ある。兄ちゃんはそれが知りたいねん。
ほんで、ちょっとでも亮に洛になってもらいたいねん。」
亮、「…んんー…」
す、「よしよし大丈夫大丈夫。亮は６年生のお兄ちゃんやもん。
１年生の時よりずっとずっと強い子になってると思うよ」
とりあえず俺の本音を隠すこと泣く全部伝えた。
一気に話しても混乱させてまうだけやから出来るだけゆっくりゆっくり細かく分けて。
一通り喋ったところで亮がくるっと俺の方を振り向いた。
でも今日はじっと見つめるだけでぎゅーは無し。
迷ってる感じなんかなあ？、自信ないんかなあ？
大丈夫やでって言う思いをこめてそっと頭を撫でた。
す、「今度は亮の体調と相談しながらゆっくりやったらええからな？どうや？行ってみる気なったか？」
視線がそれたところで最終確認。
右手を出汁ながら背中をとんとん。
頑張り屋さんの亮やから
いつもならすぐ右手にタッチしてくれるはず。
でも今日は黙ったままで困ったような顔をするだけやった。
す、「嫌？頑張れる？どっち？」
そしたらだんだん目がうるうるしてきて一粒ぽろっと涙を溢した。
でもいつものギャン泣きとは違う、大人みたいにぽろぽろしくしく。
ここへ来て亮の決断がしっかり分かった。
そうか、言語療法はどうしても嫌やねんな。
亮、「んーー…うーー」(泣)
す、「うん、分かったよ。亮、お喋りの練習は行きたくないねんな？」
そして俺は一瞬自分の耳を疑った。
亮、「…ないー」
亮の口からはっきり「ない」って言葉が出たから。
これはきっと「行きたくない」ってことなんやろう。
す、「凄い！亮ちゃん凄いよ！！今ないって言うた！」
あまりの嬉しさに気づいたら俺も泣いていた。
ぽろぽろ涙が止まらんかった。
＿＿
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ハル - 初めまして！まだ、リクエストを受け付けていたら、亮くんが階段から落ちそうになって、すばるくんが庇ってすばるくんが落ちてしまって、亮くんがびっくりして裕くんに電話をかける話をお願いします！いつも楽しく見てます。更新頑張って下さい！ (2021年10月3日 6時) (
レス) id: 39651266d5 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - リクエストは随時受付中です。スランプ気味の作者を助けてくれる人がいらっしゃいましたらどんな物でもかまいませんのでコメント欄へお願いします！ (2021年7月25日 22時) (レス) id: 64f831f142 (このIDを非表示/違反報告)
あんず(プロフ) - ありがとうございます！更新されるたびワクワクしながら拝見させて頂いてました！この作品の世界観が大好きなのでこれからも頑張ってください！！！ (2021年7月23日 21時) (レス) id: 63651968c9 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - あんずさん» 亮ちゃんサイドを含んだお話を書かせて頂きました。いかがでしたでしょうか？ (2021年7月23日 20時) (レス) id: d148762d57 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - あんずさん» ありがとうございます。またおいおいかかせていただきますね (2021年6月22日 22時) (レス) id: d148762d57 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayaka x他1人 | 作成日時：2020年11月24日 21時
