五十四話 ページ5
utu side
エーミールとトンちが考えた作戦は今までの中で1番ハードやと思う
だからジュリアちゃんを落とす事がどんな国を落とすよりも大変なのだと思い直した
彼女の為の作戦は僕が過ごした日々の感情よりも熱烈で滾らせてくれる
そして彼女に1番近かったマンちゃんは1番遠くに置かれていた
ペ神のお陰で死にかけていた総統は目を覚まし、我々国に降伏。同時にジュリアちゃんの身柄は我々国の物となった
もちろんその条件をあの総統からもぎ取ったのはマンちゃん
utu「あのぉー、マンちゃんはいつまでここにいるつもりなん?」
os「大先生、気持ち悪い喋り方せんといてや。俺が暇なんはしゃーないやろ、総統直々に関わるなって言われたんやから」
マンちゃんが条件をもぎ取った後は用済みよろしく、無期限の休暇
執務室にすら入らせてもらえないらしい
あれだけジュリアちゃんの為に突っ走っしるマンちゃんは初めて見た
そして彼女への執着を僕達はよく知っている
幹部全員が見たことのないマンちゃんは何をやらかしてもおかしくはない
だから封印するというのは全員一致の考えだった
utu「ジュリアちゃんの事、僕はなーんも知らんよ?」
マンちゃんの考えは全部知っとぉよ
正確には僕はジュリアちゃんの事について”まだ”何も知らない
os「皆ガード固いわー。まぁそんな気はしとるよ。はいはい、大人しくします」
やけ食いをしているのか、クッキーを貪り始めたマンちゃん
あー煙草吸いてぇ。マンちゃんの相手、なんで俺なん!!
ジャンケンで負けたんですけどね!!でも疲れるもんは疲れるわ!!
はー早よ、帰ってこぉへんかなぁ
ジュリアちゃん
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