似ている2人 ページ15
NO side
春の和やかな部屋でお茶を楽しむ4人組がいた
ジュリアとオスマンが全く同じタイミングで紅茶に口をつけた
em「前から思ってましたが、お二人は仕草や雰囲気が似てらっしゃいますね」
jra「エミさん。まんちゃんやからええけど、普通男性に似てるって言われて嬉しい女性はおらんと思う」
やれやれと言った表情をみせるとワタワタするエーミールをジュリアが笑う
em「すみません。あまりにもタイミングがそろっていたのでつい」
htrn「確かに。2人が笑った時の顔とかそっくりだよ」
外交の時の顔を思い出したのか、苦笑いしているひとらんらん
os「あんま気にしとらんかったけど…ミラージュ現象ってやつかもな」
jra「あぁ。そうかもしれんね」
em「好意を持つ相手と同じ行動を無意識にするってやつですね?」
htrn「相思相愛?」
ふふっと手を口にあてて笑ったジュリア
jra「そうやけど、恋愛対象ではないんよなぁ。普通に小さい頃一緒に育ってるからやないかな」
os「確かに、可愛い妹感覚やね」
ねー?と顔を見合わせて首を傾げる2人は確かに兄妹のように見えた
em「本当に兄妹のようですね」
jra「げどちゃんもやる?」
htrn「俺はいいよ。マンちゃんとやってもむさ苦しいかな」
os「むさ苦しいって、なんやねん」
お茶会が終わり、食器を片付ける音が聞こえてくる
ジュリアは片付けを手伝いながらひとらんらんとオスマンが去ったことを確認した
jra「エミさん、私とまんちゃんが似てるんはな理由があんねん」
em「先程言ってらした理由以外ですか?」
jra「私が真似してんねん。小さい頃に」
少し恥ずかしそうにジュリアは言葉を続ける
jra「まんちゃんって所作が綺麗やろ。やから、まんちゃんみたいになれへんかなぁって真似しとってん」
em「なら、その作戦は上手くいってますよ。貴方は立派な淑女ですから」
jra「この話、恥ずかしいから内緒にしてな?」
人差し指を前に持ってきて内緒のポーズをとる
em「はい、もちろんです」
エーミールはそうゆう所も似てるんやなぁとジュリアを眺めていた
176人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ