五戦 ページ6
Osman side
馬車が届いた時から警戒はしとったけどここまで頭のきれる人やとは思っとらんかった
これでもかと内蔵された機械を見た時は喧嘩売っとんとかってロボロもキレとったしな
まさか、従順だったF国からこんな贈り物が届くなんて思わんやろ
出迎えてたあの子も頭良さそうやし、何よりも奪っていたお飾り総統のペースを軽々と取り戻すんだから面白い
そん時も表情変わらんから、考えも読めんしな
やっぱ、死神サマは違うわ
jra「オスマン様。その紅茶を飲むのは少し待って頂けませんか？」
なんや、まだ仕掛けるつもりか？
そういった死神は総統に近づき耳打ちをした
総統「なんだと？この馬鹿者が!!」
そう怒鳴りつけたかと思うと総統が死神の顔を殴りつけた
少しふらついた死神は僅かにこちらを見たかと思うと総統を見据えた
jra「申し訳ございません。犯人は既にノービレが捕まえており、此方に向かっています。オスマン様にもご説明いたします」
紅茶に致死率の高い毒か。
顔を見る限り、わざとこの日に合わせたんか。
紅茶を用意するライン全てをお客さんにして、毒が盛られてたらラインに入ってた全員を処分。
俺にも総統への忠誠心を表すことが出来るし、膿も切り出す事が出来る。
なんなら牽制にもなる。お客さん送ってもすぐにバレますよってな
今回の報告書はグルッペンが喜びそうな内容になりそうやな…
sha「なぁ。あのクルデーレとノービレって人、女性ちゃう？」
小声でシャオロンが聞いてくる
os「なんで？勘違いちゃう？」
sha「勘違いならええけど。ほら、男は肩から、女は腰からって言うやん」
歩き方の事か。まぁ確かに言いはする
sha「なんかあの二人、肩の揺れが大きすぎるんよ。だから、無理して男のフリしてんちゃうかなって」
言われてみればあの二人だけ違和感を感じる。
男装はありえない事ではない。軍のNo.2の死神が女だったなんて舐められてもおかしくない
os「シャオロンにしては鋭いなぁ」
sha「しては、ってなんやねん」
このギスギスしたお茶会も終わり
噂の死神サマにも会えたしもうええかな、この国
ぺ神は交流持っとった方が喜ぶやろうけど、医療以外はうちの国よりレベルは低いし、総統はお飾りやし
クルデーレ直属の部隊だけ情報が少ないんは気になるけど
もう次の外交は無いな
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