四十七戦 ページ48
ＮＯ side
ドアをノックする音が響く
jra「お呼びですか？」
総統「これはどういう事だ!!この馬鹿者が」
jra「ご自分でお確かめになってはいかがでしょう。私はあなたに従わない」
総統「なんだと？」
総統が立ち上がり腕を振ろうとした瞬間
総統は横に吹き飛んだ
元いた場所には握りしめた拳を下ろすジュリアの姿があった
jra「いつまでも逆らわんとでも思っとんのか？」
総統「貴様!!誰に向かって話していると思っている」
jra「お前以外に居んのか？居らんやろ」
立ち上がる総統を睨みつけて腰に下げてきた太刀に触れる
総統「お前も父や母の様に死んでおけば良かったものを。お前の両親は聡明だが馬鹿であった。怪我をした兵士に駆け寄り頭を撃ち抜かれるなど失笑ものであった」
口端から血を流しながらも馬鹿にしたように笑う総統が酷く醜い
総統が腰に付けた銃を握り撃ち、ジュリアの太ももを撃ち抜く
jra「ｯお前の特技は早撃ちやったな。面倒な」
総統「ハハ!!死神らしくなったじゃないか」
jra「私の両親を戦場に送り出したんはお前やろ？」
総統「そうか。今までずっと私に仕えていた振りをしていたのか。復讐の為に」
ジュリアは答えることなく総統の顎を蹴り上げて脳震盪を起こさせた
その状態で起き上がろうとする総統の顔に蹴りをいれる
総統「ハハ。お前は無駄なことに時間を使ったんだよ」
jra「黙れ」
太刀を手に突き刺し、動きを封じる
その時入口に気配を感じ振り向いた
zm「死神」
jra「脅威殿じゃないか。お目にかかれて嬉しいよ」
gr「…そいつは」
ぞろぞろと入口に姿を現す我々国の幹部達に総統が目を見開いた
総統「なぜ我々国の賊がこんな所に来ている!!」
jra「黙れ言うとるやろ、1回で聞けや。我が国の軍は全て降伏した」
横腹に蹴りを刺しこむとくぐもった総統の声が漏れる
ザザっという音と共に男の声が変わり聞き覚えのある声になる
jra「故障か。開発部に連絡せんといけんな」
tn「お前まさか」
htr「ちょっとそこ退いてよ」
ひとらんらんが日本刀を引き抜きジュリアに切りかかる
ジュリアは口角を上げると総統の手から太刀を引き抜き、ひとらんらんの刀を受け止める
jra「日本刀か。軽くないか？」
htr「生憎、太刀みたいに重くて殺傷能力が高い武器は好きじゃないからね」
jra「言ってくれる」
─これを見ても言えるか？─
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