四十二戦 ページ43
ＮＯ side
?「ｯは!!はぁ…はぁ…」
「おはようございます。クルデーレ様」
白い入院服をきて横たわっていた女が突如起き上がる
死んだ筈のジュリアが何故生きているか、それはあの薬とジュリアの長年の功績だ
確かに薬を罪人を毒殺するのに用いる事がある
だが、使用する薬は2種類。
事前にジュリアが調べ、冤罪だった場合の執行についてはジュリアが服用した仮死薬を使用する。この時、殺された事になった罪人はジュリアの下部組織《夕闇》に運ばれて、回復を待つ。
事実確認が取れた罪人だった場合はアリーチェの言っていたもう1つの毒物を使用し、検死に回される。
完璧にジュリアによって管理された執行場所はジュリアの開発した新しい薬品を従来の薬品に溶け込ませた
jra「あの日から3日経ったのか？」
「はい。総統陛下がお呼びです」
jra「分かった。夕闇達に今後の説明をする、待機させておいてくれ」
「はっ。お召し物と所持品はこちらです」
jra「すまない。では、行ってくる」
長らく着ていなかった白い軍服を着る。白に金の装飾が懐かしく感じる
全て着終わると軍帽を被り、対象的な黒の上着を羽織る
鏡を覗くと1年前の死神の姿に戻ったのだと再確認をした
総統「我々国に宣誓布告をしようと思う」
jra「はい？恐れながら、総統閣下。資料をお読みになられましたか？」
総統「あぁ。我々国の軍事力はかなり高いな。優秀な人材も豊富だ」
jra「でしたら何故？戦争をするというのは些か無理が」
総統「あの土地が欲しい、金の成る木ではないか。我々の強みは医療だろう、兵士を治せば繰り返し使えよう」
jra「ですが!!」
総統「言い忘れていたが、お前が長期任務の間に幹部を2人ほど増やした。その2人の意見も踏まえて決まった事だ。入ってこい」
「久しぶりだな、クルデーレ殿。今回の戦争の参謀は私が務める。女は引っ込んでいるがいい」
ニヤニヤとジュリアを笑う2人に拳を握りしめた。新しく幹部になった男は総統派閥の古い考えを持った忌むべき存在であった
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