戦う軍医の長期任務【我々だ】 (ページ42)

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四十一戦ページ42

ari side

性能って具体的なものは書いていないな
新しいボタンが増えている？
コレが良くなった…の部分か？

＿＿伝言を再生します＿＿

伝言機能が追加されてるのか
何が録音されているんだか

rbr『あー聞いとるよな。俺、実はアリーチェがスパイだって途中で気づいとったんよ。前にクラッキングした時にアリーチェの姿見てん』

簡単に潜入されるなんて、あの国はガバガバすぎる
まさか、自分の姿を見られていたなんて思いもしなかった

rbr『最初は顔の半分が隠れとったし、忘れてたんやけどな。そこからはずっと疑ってたんやけど一向に動かんから。俺は国、裏切ったんは本当だと思ってるからな』

rbr『だから、俺は信じてるからな。俺はアリーチェの幹部入り賛成派やから』

ブチッという音と一緒にロボロの声が聞こえなくなる
嬉しいことを言ってくれるなぁ
でも、一つだけ文句がある

rbr『アリーチェ、どうしたん？』

ari「伝言なんてキザな事しないで、男ならちゃんと正面切っていいなさいよ」

rbr『え～俺また文句言われるん？』

ari「それだけ。ありがと」

rbr『ちょっ、待っ』

通話を一方的に切る
めちゃくちゃ焦ってたな
素直に礼をするのもたまにはいいかもしれない

相手の普段見ない姿が見えたりする
うざくなる奴もいるが

ari「武器はなし。監視カメラや盗聴器もなし。器具は…ある。けど、材料はなし」

荒らされた部屋から最低限の情報を抜き出す
他は全て捨てるか、焼くかの2択だな
焼くか

ari「ひとらんらん。火をつけても大丈夫そうな場所ってどこ？」

htr『…それなら、南側の城壁がいいよ。人気もないし、動植物もいないから』

ari「そう。わかったわ」

htr『何するつもり？』

ari「荷物を燃やすのよ。邪魔になったから」

htr『はぁ…片付けるの面倒だからって燃やさないでよ。今手伝いに行くから』

ari「え？あ、ちょっと」

いきなり切れた通信
裏切りに1番敏感そうなのはひとらんらんとトントンだと思っていた

実際トントンは私を殺しそうな目で見てきていたから
ひとらんらんがまさか会いに来るなんて思いもしなかった

よく片付けが面倒だと分かったな…
片付け終わったら材料の話をしにトントンの所に行かないとなぁ…