三十八戦 ページ39
ＮＯ side
アリーチェに切りかかる敵を警戒しつつ様子をみる幹部達
奥のジュリアは横に倒れ込んだ状態で眠っている
そのジュリアの身体を回収しようと2人の敵が持ち上げている
os「おい。手を離せ」
拳銃を構えているオスマン
普段は閉じられている筈の深緑が覗かせている
os「死体は関係ないやろ。置け」
ニヤリという効果音が似合う笑い方をした2人組は小さくはっきりとした声で告げた
「知らないのか。人間は薬になる」
ari「毒死だぞ。使えるわけがあるまい」
「お前の知らない機関がある」
「教える必要はない」
そういい残すと窓から消えていった
アリーチェといえば、丸腰の状態で敵と相対していた
追い詰められて、もうダメかと思った時に金属音が響いた
tn「なんやあれ」
ari「私の武器。敵陣に丸腰で入るわけない」
アリーチェの両手に握られた鎌のような武器
内側も外側も刃になっている殺傷能力の高い武器
戦って10分間が経ったあたりだろうか
敵がポツリと呟いたのだ
「割と持つなぁ」
そう言った瞬間、窓からのボーガンがアリーチェの左腕を刺す
ari「くっ」
アリーチェの代わりに敵の前に立ったのはロボロだった
得意の弓矢で外からの狙撃をしている
ボーガンを撃った敵は既にロボロの手に落ちているようだ
「チッ。毒は好きだろ？お前が開発した毒だ」
ari「知ってるわよ。開発No.245ね」
仕込まれていた毒に倒れるアリーチェ
しんぺい神がアリーチェに駆け寄り処置を施す
ari「私の
ぐぐっと体に力を込めて立ち上がるアリーチェ
ari「私がどんな風に毒を作ったなんて知らないでしょうね。ヒントは症状が詳細に書かれている事よ」
「タフすぎるだろ!致死量だぞ…ぉっ！？」
ari「バーカバーカ。私の本来の武器はコッチだ」
男は痙攣しながら倒れ込んでいく
アリーチェは口を指しながら倒れる男をみていた
そして同じように倒れた
ari「もし…わた…を……。右から…ｯ3。上かｯ…4に…解毒」
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