三十五戦 ページ36
ＮＯ side
『10分後に会議室に集合』
インカムから司令を受けた全員が会議室に走り出す
最後に扉を開けた鬱先生に視線が集まる
utu「10分には間に合ってんで!?」
gr「まぁ、座れ。今回の褒美だが、コレだ」
小箱が全員の前に置かれ、数人小切手らしき紙。ゾムは新しく強請ったらしい凶悪なナイフを眺めてはキラキラとした表情をしている
gr「今回の褒美のアンケートだが、おまかせが多すぎる!!」
ダンっと机を叩いた
tn「あと、不誠実な願いもな」
肩を跳ねさせた鬱先生とコネシマをトントンが睨んでいる
gr「俺のセンスではコレが限界だ。開けてみろ」
小箱に丁寧に入っていたのはドッグタグ。
普通のドッグタグでは無い。それぞれのイメージカラーをしており、名前とそれぞれにグルッペンの一言が添えてある
gr「全員同じものを持つという事をした事が無かったからな。試してみたかった」
アリーチェはオレンジのドッグタグ、ジュリアは銀のドッグタグを持っていた
utu「読めへんわ。ドイツ語か」
jra「照れてるんだよ。医療系の人間はカルテはドイツ語が主流だから読めるけど」
男装をしていないジュリアの口元が笑う
eml「私にも分かりますよ」
os「俺も!!」
tn「なんとなくなら…」
読める人間は割と多く、ニヤニヤと笑っている
一言を理解した組は首に掛け、服の下に忍ばせた
gr「なんだ」
snp「別に？」
gr「フン。以上だ、解散」
サクッと立ち上がったグルッペンは会議室を出ていく
kn「結局、どういう意味やったん？」
jra「Ewige Freundschaft」
eml「意味は永遠の友情ですよ」
kn「柄じゃないわな」
全員が扉をみてニヤニヤとしたのは言うまでもない
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