戦う軍医の長期任務【我々だ】 (ページ34)

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三十三戦ページ34

jra side

ビアンが何かを足首に巻き付けていた
あぁ。あの人か

《α国ノ戦争、終結ノ後、帰還》

戦争は5日後、戦力差から見て終結は１ヶ月いくかいかないかくらいだろうか

伝達表を灰皿で燃やし、滅多に吸う事のない煙草を口にくわえる
ビアンが煙を嫌がるため、窓枠に寄りかかり外を眺める

思っていたよりも短い任務だった
ノービレは既に裏切り者として祖国に届けている
私を迎えに来ると同時に処分される流れとなるだろう

jra「もう少し、貴方達の事を知りたかった」

たかが1年と少しで貴方達の何を知ることが出来るだろうか。私はまだ貴方達の優しさしか知ることが出来ていない。
この先何十年と貴方達と居ても失望する事は無いだろう

htr「ジュリア、忘れ物をゾムから預かったんだけど…」

jra「入って大丈夫」

ノックをしてから扉を開ける外道ちゃんが目を見開いた

htr「ジュリアって喫煙者だったんだね。煙草の匂いしなかったから吸わないのかと思ってた」

jra「滅多に吸わないから匂いはしないと思う。今消すよ」

灰皿に煙草を押し付けて消す

htr「大ちゃんとかところ構わず吸うから気にしなくて良かったのに」

jra「外道ちゃんの、肺を汚すわけにはいかないからね。で、忘れ物って？」

htr「紙？みたいな。いつも顔隠してたでしょ？」

jra「落としてたのか。全然気づかなかった」

手に持っているのもアレだから顔に付ける

htr「あと、伝言。イフリートが待ってるって」

jra「また遊びに行こうかな」