二十五戦 ページ26
ＮＯ side
jra「おはようございます」
食堂に低めの声が響く
その声は幹部の誰にも似ておらず、全くの別人
服装は女医に似ていた
zm「誰やお前」
kn「正面突破とかいい度胸してるやんけ」
黒髪短髪の彼は顔に困惑を浮かべた
青紫の瞳が全員を写す
jra「聞いてません？私、ジュリアです」
「「別人じゃねーか!!」」
ari「…本当にジュリア？全然分からない」
疑いの目は晴れず、牢に入れられそうになった時ジュリアは変声機のスイッチを切った
jra「ほら、ジュリアです。信じて頂けないならアリーチェに確認して貰いましょうか？」
この状態でも狼狽えること無くハッキリと伝える。変に狼狽える方が逆に怪しいとジュリアは知っている。
その姿にトントンとグルッペンが顔を見合わせ、頷きあった。
tn「この感じはジュリアやな」
gr「随分とレベルの高い男装だな。潜入捜査に向いていそうだ」
jra「遠慮するよ。仕事が忙しいからね」
gr「それは残念だ」
snp「それにしてもすっごいね。俺めっちゃタイプなんだけど」
jra「女性も好きなんですか？」
snp「いや、俺は男専門だけど。ジュリアちゃんなら行けそうな気がしてきた」
うんうん。と頷くしんぺい神にジュリアか真顔で返していく
看護師が居たはずだが気まずさにベッドに向かったようで医務室には2人以外居なかった
jra「それ、セクハラですからね」
snp「えっ。ごめんなさい」
jra「いいですよ。目の保養になっているみたいですし、仕事が捗るんだろうなぁ」
しんぺい神を横目で見ながら小言を零す。連日急患が入ったせいでしんぺい神の机には書類の山が出来つつある
肩を揺らしたしんぺい神をクスクスと笑って、自分もトントンから頼まれた書類を片付けはじめた
裏切りまで6ヶ月
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