二十二戦 ページ23
jra side
食堂の扉を開きエーミールと談笑しながら入室する
何人かが此方を凝視している
なんだ。何かしたか？
kn「いつの間にそんなに仲良くなったん？」
jra「話が合ってね」
kn「ジュリアも読書好きなん？」
jra「あぁ。暇つぶしに読んでいるよ」
kn「俺も読むねん。今度話そな」
jra「喜んで」
その間にシャオちゃんが突っかかっていき喧嘩が勃発する
喧騒のなかを歩いて夕食を頂く
zm「朝はイフリートがすまんかったわ」
jra「ゾムちゃん。癒されたよ、また会いにいくとイフリートに伝えて欲しいな」
zm「喜ぶわ。ジュリアのこと相当気に入っとるよ」
jra「光栄だね」
さりげなく私の前に座り皿の量を増やしていくゾムちゃんの手を抑え、鬱先生を生贄に捧げた
ああ、大ちゃん。青ざめて可哀想に
でも私は昼間に絡まれた事を覚えているよ
os「随分仲良ぉなったみたいやね。俺ともお茶会してほしいめう」
jra「…めう？」
os「めぅ!!」
くっ!!可愛い。負けた気分だ
jra「…甘さ控えめの甘味を用意してくれるなら」
os「ありがとめう〜!!」
小さく手を振ってくれるマンちゃん
jra「可愛いなぁ!!もう!!」
htr「大丈夫…？」
思わず叫んでしまった…
隣に座る外道ちゃんに引かれている気がする
やめて、可哀想な子を見る目で見ないで
jra「色々あって…大丈夫。ありがとう」
rbr「そういや、また幹部か増えるって噂があんねんけどほんとなん？グルッペン」
長机の端に座るグルちゃんがコネちゃんを一瞬見た
gr「本当だ。もう少ししてから話そうと思っていたがいいだろう」
tn「あぁ。あの子か」
トンちゃんが一瞬顔を歪めながらコネちゃんを見た
そんなにヤバい子なのか
gr「実は来週からコネシマの推薦で入る奴がいる。そいつも中々濃いからな、覚悟しとけよ」
kn「俺、来週から生きてられるんやろか…」
ari「気が合いそうね」
zm「同感やわ」
ニヤつく2人に思わず悪寒が走る
jra「あの2人と気が合うとか嫌な予感しかしないね」
htr「本当にね」
夕食を終え、部屋に戻ると愛しい相棒のビアンが手紙を持っていた
jra「ビアン、おかえり」
手紙を開くと新たな司令だった
一年後に我々国に宣戦布告をするという。その時までに情報を流し続けろとの事だ
思ったよりも短いスパイ生活になりそうだ
一つだけ不安があるのはノービレの裏切り
ならばその時に私も仕掛けようじゃないか
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