十五戦 ページ16
ＮＯ side
オスマンは自分が零した言葉に少しだけ動揺した
ジュリアはそれに気づかない
jra「マンちゃん。これで構いませんか？あ、敬語も外します？」
os「そやな。敬語無いほうが落ち着くわ」
jra「わかったよ。変わり者が多いね」
prr
その時、ジュリアの携帯が鳴った
jra「あぁ。分かりました。今行きます」
gr「病院の方か」
jra「ええ、下町の方の病院の手伝いの日で。急患が入ったから行ってくるよ」
ひっきりなしに患者が来てから、やっと落ち着いた夕方
jra「体調どうですか？まだ痛みます？」
「大丈夫よ」
高齢の女性に話しかけていた
jra「痛みが酷くなったら、また来て下さい。我慢したら駄目ですからね」
「分かりました」
目線を合わせて座っていたジュリアは立ち上がった
「あぁ、先生」
jra「どうしました？」
「先生にプレゼントがあるのよ、お世話なったから」
jra「あんまり貰っちゃいけないんですよ。今度プライベートであったらね」
「そうなのねぇ」
女性を病院の入口まで案内し、見送るとインカムから音声が流れた
rbr『ジュリア、聞こえとる？』
jra「はい。聞こえてますよ、情報処理班班長さん」
rbr『トントンに繋げって言われたから繋ぐで。音量、気をつけてな』
jra「はい？分かりました」
ナースステーションの方に向かいながら首を傾げる
tn『時間過ぎとるやろ!!はよ帰ってこい!』
jra「！？耳痛っ。な、なんです？」
tn『今、どこにおんねん。迎えに行ったるわ』
最初に怒鳴ったので少し気が済んだのか、静かに話すトントン
その声には静かな怒りが込められている
後ろから賑やかな声が聴こえるため、他の幹部は揃っているようだ
思わず背筋が伸びたジュリア
jra「はい！下町の病院です」
tn『いま、迎えを寄越すわ。帰ったら粛清やからな』
jra「はい。ジュリア待ちます」
少し待つとくたびれたスーツを来た男と身長が小さめの男が現れた
utu「あ、ジュリアちゃん！迎えに来たで〜」
jra「貴方は遠距離班の。あと情報処理班長さん」
rbr「大先生近いわ!!ジュリアに近づくな」
utu「あ、ロボロ居ったん？気づかなかったわぁー」
rbr「やかましいねん!!お前、今まで一緒に来とったやろ!!」
馬鹿にする遊び人とビシバシと叩く小人
jra「私は何故怒られるんでしょうか？」
rbr「夕飯遅れてるで。トントン厳しいんよ」
jra「あー。急ぎますか」
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