十二話 ページ13
jra side
sha「先生、大丈夫か！？」
はぁー白々しい
どうせ見ていたんだろ、あの監視カメラから
知っとんのやぞ!!
おっと、方言が…気をつけてはいたが思わず出てしまう
jra「シャオちゃん急いでどうしたの？私は心配いらないよ」
htr「会議中に侵入者が医務室に行くなんて想像してなかったよ」
この男達を運ぶのに2人って所か？
少な過ぎるか。なら迎えか
男を無力化する係と私を総統室に誘導する係
総統室に入ると三強と呼ばれるメンバーが揃っていた
jra「なんの御用でしょう。総統閣下殿,書記長殿,外交官殿？」
gr「侵入者から聞いたと思うが幹部昇任おめでとう。これで君も我々国の幹部だ」
書記長殿の視線がキツイ。侵入者の件を問いただしたいのか
目で語るにも程がある
jra「ありがとうございます」
tn「本題に入るとやな。ジュリアさんは戦闘出来んって聞いとったんやけど、どうゆう事なん？これは」
そう言うと私が倒した奴らの写真を突きつけてきた
しんぺい先生が写真撮ったのか。現場保存がよろしい様で
jra「護身術ですよ。私の故郷の調べはついているのでしょう？」
os「俺の故郷のすぐ隣。Ｆ国の国境やな」
へぇ、近かったのか。国境を挟んだ反対側なんて運がいいんだか悪いんだか
gr「それとなんの関係が？」
jra「路地に引き込まれない様にですよ。国境はご存知の通り治安が悪いですから。不法侵入者や人身売買なんかが多く存在した町で若い女が狙われるのは必至。私が小さい頃は周りの年上の姐さん達はみんな護身術を身につけていましたよ」
半分本当で半分嘘。私は護身術ではなく戦い方を学んだ
gr「君も？」
jra「はい。それに私は悪人も善人も診るのが信条でして護身術を身につけて置かなければ何をされるか、分かりませんから」
tn「なるほどな」
信じていただけて嬉しいですよ
信頼はされていないだろうけど
jra「アリーチェも似たような境遇なので護身術が出来た筈です」
これは本当。現にアリーチェの家族は殺人鬼に殺されて今はいない
その殺人鬼がアリーチェの師匠だったりもするんだから面白い
jra「お話は以上ですか？失礼します」
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