戦う軍医の長期任務【我々だ】 (ページ11)

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十戦ページ11

ＮＯ side

全員のインカムに招集がかかった

snp「！…ジュリアちゃん、招集かかったから任せていーい？」

jra「大丈夫です。任せて下さい」

snp「ごめんね～」

そのまま広い廊下をぬけ、会議室の一室に座る

snp「あれ、遅かった？」

既に全員の幹部が揃っていた
いつも遅れてくるはずの鬱先生までもが揃って円卓に座っている

tn「いや、早かったで。先に会議してたんよ」

snp「良かった」

安心して一つ空いた席に座り、総統を見る

gr「実はな、ジュリアを幹部にしようと思う」

tn「はぁ！？聞いてませんけど！？」

驚きが幹部達に走る
入って数週間の人物を幹部に入れた前例などない
一体何を考えているのかと全員が考えた

gr「言ってないからな。どう思う？」

tn「どう思う？じゃないやろ!!俺は反対や」

kn「俺も同意見やな。隠しカメラ壊されたんやろ？なぁ、ロボロ」

ロボロは首を傾げつつその時の映像を流した

jra『ビアン!!新しい家よ』

そこには真っ白の梟が部屋を飛んでいた

zm「梟飼っとんのか」

rbr「この梟が凄いねん」

梟は手を出したジュリアの手に止まるとカメラの方向を見ながら鳴き始める

jra『あぁ、カメラ？見張りは良いんですけど、カメラは困るんですよね…』

カメラに向かって話しかけると「すみませんね」とカメラに手を伸ばした
そこで映像が途切れ、会議室が静まる

zm「俺の見張りもバレてたみたいやな。全員に報告するけど、夜の間は読書しとって寝なかった」

snp「次の朝は普通に出勤してきてたよ。寝不足には見えなかった。紙ついてるから確信ないけど」

rbr「盗聴器は壊されてないけど、バレてるやろな。カメラを壊した以外は怪しい動きもしてない」

ふたたびの沈黙。仲間にするにはメリットが多いが、怪しくない訳でも無い

sha「俺は賛成やな。助けてもらった恩もあるけど、なんにもしてないやろ。お客さんやったらもうなにか仕掛けてくる頃やんか」

htr「俺も同意見。潜入目的だったらわざわざ町で病院を開く意味がない。シャオちゃんの件だって引越してきた当日の出来事だよ？そんな事予測できるかな」

snp「俺も幹部になってくれたら嬉しいな。仕事出来るし、気遣いも出来るし部下受けもいい。彼女には外科の方を任せてるけど、俺が居ない時には内科も受け持ってる」

しんぺい神の進言により賛成意見が増える
そこにグルッペンの一言で決まった

gr「もし、裏切ったら殺せばいい」

snp「伝えて来るわ」