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新幹線を降りるとさっきまで土砂降りの雨だった空は私の心とは反対に快晴になっていた






「…虹」






海斗の呟きに空を見上げると綺麗な虹がかかっていた





あの虹は私達を応援してくれているのだろうか





それとも、滑稽だと嘲笑っているのだろうか






嘘をついて別れる私達には綺麗過ぎるほどに澄んでいる空





それが、海斗と一緒に見た最後の景色






『海斗……
ごめんね、大好きだったよ』






必死に涙を堪えようとする海斗に後ろ髪を引かれながら歩き出す






私の愛おしい人





君が笑えるように虹に願うよ





ありがとう





そして、さようなら

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作者名：あやんちゅ | 作成日時：2021年2月4日 21時

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