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「Aかわいい、
涙で顔ぐちゃぐちゃ笑」
私達は初めて1つになった
甘く儚いこの空間は
深い闇への入口だったのかもしれない
「Aはさ、どんな恋愛がしたい？」
後処理が終わって隣に寝転ぶ海斗がいきなりそんな事を聞いてきた
『ん〜、特別な恋がしたいなあ
私にしか出来ないような恋。海斗は？』
「俺は普通の恋愛がいいかな
…どこにでもある普通の幸せが欲しい」
この時の私には海斗の言葉の意味が分からなかった
海斗の事を何も知らなかったんだ
時々見せる苦しそうな表情も
切なそうな瞳の理由も
聞くことが出来なかった
些細な幸せに溺れ、飲み込まれていた私は
この時がずっと続くと信じて疑わなかった
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作者名：あやんちゅ | 作成日時：2021年2月4日 21時
