朝 ページ4
＿
「はい、立って！ほんでここに足入れて！」
日中はパンツタイプで過ごしとるから
なるべく自分で履けるように手伝う。
片足立ちは苦手やから俺の肩をしっかり掴んで
ズボンまで履けたら
やっと朝の挨拶。
「朝の挨拶するで？お早う」
「･･･おはよ」
起きてから約３０分。
やっとここから
忙しないいつもの朝が始まる。
「ほらほら、急げ！急げ！」
俺らの家は2ldkの賃貸マンション。
寝室を出れば
もうそこが、リビングダイニングになってるから
亮の背中を押しながら
寝室からださせる。
「亮、新聞お願いしまーす！」
「･･･はーい」
俺は、朝飯を作る係で
亮は、ポストから新聞を持って来る係。
分量こそ違えども、一応役割分担はしてんねん。
これも、全部支援員さんから勧められたこと。
実家では手伝いなんて全然してへんかったからな。
「しんぶん、はい！」
「うん。ありがとう。」
新聞が持って来れたら
次は食事の時に付けるエプロン。
何階も練習して来たから
これは１人で付けられる。
前と後ろをしっかり確認しながら
ぎこちなく頭と腕を通して行くのが可愛い。
「はい、どうぞ。溢すなよ？」
ほんで朝ご飯が出来るまでの間
牛乳を飲みながら待っといてもらう。
牛乳は、亮が乳離れをしたころから
ずうっと飲み続けとる精神安定剤みたいなもん。。
朝は、これからまだいろいろ準備もせなあかんから、
それまでに頭を生理させる。
熱すぎると泣いて怒るし
逆に冷たすぎても腹壊すから
ちょうど良い所まで暖めて手渡す。
「･･･いたらき」ます」
今日は何とか溢さずに運べた。
今までに何度となく溢して来たおかげで
自分が座る前に、カップをテーブルに置くことは
覚えたみたい。
ほんで、これまた不器用に手を合わせたら
めっちゃ小っちゃい声で「頂きます」。
テレビはニュースにしとけば、よそ見せんと集中して飲める。
大好きなエイトレンジャーは
準備が全部終わって
時間が余ったらって約束してんねん。
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ayaka(プロフ) - 蒼乃碧さん» 初めまして、コメントありがとうございます。少しでも、障害や障害者に対する理解が進み、差別の無い、誰に対しても優しい世界になればと言う願いで、書いています。こんな駄作者ですが今後ともよろしくお願いします。 (2019年4月19日 17時) (
レス) id: 64f831f142 (このIDを非表示/違反報告)
蒼乃碧(プロフ) - 初めまして！私にも亮ちゃんとは種類は違えど障害のある娘がいます。安田さんみたいなヘルパーさんが居てくれたらいいのにな…と思いました。 (2019年4月19日 5時) (レス) id: b2e7866667 (このIDを非表示/違反報告)
ayaka(プロフ) - ゆめいろさん» コメントありがとうございます。少しでも、障害理解を深めて頂きたいと思って書いているので、とても嬉しかったです。こんな駄作者ですが、今後ともよろしくお願いします。又リクエストなどありましたら、コメント欄にてお願いします。 (2019年4月4日 16時) (レス) id: 64f831f142 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめいろ(プロフ) - 読ませて頂きました。障害のある方との生活やヘルプマークの存在を知ることが出来ました。ありがとうございます。この作品がたくさんの方の目に止まると障害のある方やその御家族さまも生活しやすくなると思いました。偉そうにすいませんでした。 (2019年4月3日 19時) (レス) id: cf352e0ebb (このIDを非表示/違反報告)
yellowレンジャー(プロフ) - ありがとうございました！ (2019年3月29日 13時) (レス) id: 30650f1105 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ayaka | 作成日時：2019年3月18日 15時
