吹「23話でーす」 ページ27
滑津side
Aセンパイから茂庭先輩と恋人同士になったと報告があった。
いいなぁ……私も、二口と…………
いやいや!二口は私になんか興味ないでしょ!
二口人気だし、きっと彼女居るよね……
私なんか、アイツに釣り合うはずない、よね。
でも、気持ちを伝えないの、もやもやするなぁ……
でも、気持ち伝えてフラれて気まずくなるの嫌だし………
どうすればいいんだろう…?
もやもやするの嫌だし
告白してフラれて気まずくなるの嫌だし
なんて考えてたら首に冷たい何かが当たる
滑「冷たっ…誰?」
振り返ると二口が居た。
二「何考え事してんだよ」
滑「別に〜?」
二「なんかあったら言えよ相談のってやるよ」
滑「あんたに恋愛相談なんかできるわけないでしょー?」
二「恋愛相談…?」
やっちゃった。
二「え、お前好きな奴いんの?」
アンタだよ。
私の目の前に居るアンタだよ。
言いたい。でも言えない。
私は喉元まで出かかった言葉を飲み込んだ。
滑「そーですよーだ」
二「ふーん…」
何その興味ないような返事。
アンタが聞いたんでしょ。
二口side
好きな奴…居るんだ。
ふーん…としか言えなかった。
言葉が出なかった。
きっと、滑津の好きな奴は俺じゃない。
もし俺だったら、自分から、好きな奴居るなんて、話さないだろう。
ふと、滑津が他の奴と手を繋いで仲良く歩いているところを想像してしまった。
そんなの、嫌だ。
他の奴に取られたくない。
俺の側に居てほしい。
これが好きってやつなんだろうな。
渡したくない。
取られたくない。
俺の側に居てほしい。
だったら、伝えなきゃだろ?
俺は無理矢理滑津の手を引いて人気のない場所へ行く。
滑「ちょっ、何すんの?」
二「好きだ。」
我ながらいきなり過ぎたと思う。
ほら、滑津引いてるだろ……………
二「うわっ!?」
滑「バカ、バカ…!」
何故か滑津は泣いてる。
どうすればいいんだろ…?
滑「私だって…好きだよバカ…!」
不意打ち。
ずるい。
顔赤くなっちゃったじゃん。
こうして、俺達も恋人同士になりましたとさ。
ちゃんちゃん←
25人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
此瀬陽詩(プロフ) - ちあたん∞さん» ありがとうございます(*´ω`*) (2015年10月28日 16時) (レス) id: 8ba3c28019 (このIDを非表示/違反報告)
ちあたん∞(プロフ) - すごく面白いです! (2015年10月28日 16時) (レス) id: e3b16f83f4 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:このせ_ひうた | 作成日時:2015年10月25日 2時