7人のsupermanたちともう1つの未来 Ⅰ (ページ9)

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高地くんが車を走らせること約15分。車内には、某有名バンドの曲が流れている。こっちの世界にも存在はしてるんだー、とか、これからどうしようとか、色々なことを考えていると今までずっと無言だった高地くんが口を開く。

「てかさ、お腹空いてない？俺、まだ何も食ってないから腹減ってるのよ」

時刻は夜の8:45。確かに、何も食べてなければ空腹で当たり前だ。そう言われてみると、私もお腹空いてるなー、なんて考えていると、グーっていう大っきい音が。

「っ！あっははは(笑)」

高地くんの爆笑する声に思わず恥ずかしくなってしまう。

「～～～っ！もう、そんな笑うことないじゃないですか！」

恥ずかしさから反抗してしまうも、高地くんの笑い声は止むことはない。

「いや、だってさ、こんなタイミングよくお腹の音って鳴るものなの？！タイミング良すぎでしょ(笑)」

「どうせ、デブですよー！」

「怒るなって、Aは全然太ってねーよ(笑)」

そんなほっそいあなたに言われても全然説得力ないです……、そう思ってたら、某ファーストフードのドライブスルーに進んでいく。

「ごめんな、ここが1番手っ取り早いし、上手いからここで我慢して貰ってもいい？何食べたい？」

そう言って、ケータイのメニュー画面を見せてくる高地くん。

「あ、えっと、じゃあ、ポテトのSとりんごジュースで。」

「それだけ？！じゃー、俺は照り焼きバーガーセットと単品でサラダとナゲットお願いします」

音声クルーにメニューを伝えてくれて、お金まで出してくれて、商品を受け取る。なんていうか、スムーズすぎて、やっぱリアコだなーなんて思ってしまう。