7人のsupermanたちともう1つの未来 Ⅰ (ページ6)

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……まさか、あれが現実になったってこと？でも、そう考えるとなんとなくだけども、辻褄が合う、、、。

「やっすー、Aどんな感じ？」

色々と考えていると、これまた私が大好きで仕方ない人の声がドア越しに聞こえてきた。

「あ、美勇人。A起きたから入って来なよ。まだちょっと調子悪いっぽいけど」

そう安井くんが声をかけて入ってきたのは、森田美勇人くん。私が、 Love-tuneを知るきっかけを与えてくれた人だ。

「ええ！A、大丈夫？！病院行く？」

安井くんもだけど、美勇人くんも本当に優しい人なんだな、って実感する。この世界で、私と彼らの関係性は分からないけど、2人とも自分のことのようにすごく心配してくれてる。画面越しなんかじゃない、とても温かい人たち……。

「え……」

「ちょ、A、大丈夫？しんどい⁈」

「えっと……、？」

「まさか、気づいてないの？」

そう言って私の頬に伸びてくる美勇人くんの手。……あれ、私、泣いてる？

「あのっ、えっと、ごめんなさい、っヒック、…だい、じょっぶ、グスっ、だから……」

「何があったかは、分からないけどさ、Aは普段から頑張りすぎなんだから、少しは頼れよな」

「そうそう、やっすーの言う通りだよ！無理すんな！」

2人のその言葉をきっかけに堰を切ったように溢れてくる涙を私はすぐには止められそうになかった。