第7話 ページ8
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「知らなそうだから言っておくけど、俺すとぷりメンバーなんだよね。さとみです」
『………』
社長=目上、偉い人=すとぷりメンバー=さとみさん
脳内でこの等式関係が結びついた瞬間、血の気が一瞬で引いた。
『っ、大変申し訳ありませんでした。』
「だから大丈夫だって、なーくんに何の用事?」
『用事、というよりはサンプル品が届いたとの伝言を…』
明らかに顔色が悪くなった私にさとみさんは急に笑いだした。
「んっふふ…なんでそんなにどんよりしてんのさ?」
『笑い事ではないです、目上の方に無礼な対応を…』
いつもならシャキッと伸ばした背は変わらないものの顔色が明らかに悪いのが分かる。
そんな私に対しマスク越しでも分かるくらい緩んだ顔をしているさとみさん。
「気にすんなって、そんくらいなら俺が伝えとくから。」
『しかし…』
「しかし、じゃない。」
さとみさんは私の両頬を包み有無を言わせない目で見つめてくる。
……確かに、今ここで任せた方が効率が良いんじゃ…?
『そうですね、確かに効率的です。さとみさん、今回は何から何までありがとうございました。』
「………あー……や、俺こそ
『?やっととは…』
聞く前にフワッと頭を撫でてさとみさんは部屋に入ってしまった。
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さとみside
部屋に入り、真っ先に目に入ったのは本物の子供のように騒いでいる信号機組とジェル。
そんな4人を横目で見て通り過ぎ、珈琲を飲んでいるなーくんの元に近付いた。
「おっさとみくんおかえり。どうだった?」
「んー…まぁなんとか話せたけど、ねぇ…」
「んっふふ、言ったでしょ?あの子ほんっと〜に靡かないって…どうする?諦めちゃう?」
「まさか……押しまくるしか無い、だろ?」
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おもちつき。(プロフ) - 更新ありがとうございます!!無理しないで書きたい時に書いてください!ずっと待ちます! (2021年8月29日 10時) (レス) id: e6ca11dad6 (このIDを非表示/違反報告)
てと(プロフ) - 姫乃さん…!?まさか姫乃さんだとは思わず素敵な作品だな〜と読み進めていたら大好きだった作者さんで驚きました(;;)お隣さんシリーズリニューアル、もし実現されたら凄く嬉しいです…!!どうか無理のないように、一意見としてリニューアル希望させていただきます。 (2021年7月14日 0時) (レス) id: dd6091ee7d (このIDを非表示/違反報告)
もちつき(プロフ) - 遅くなりましたが、新作おめでとうございます。たくさんの方が仰られていますが、私もお隣さんシリーズ楽しみにしておりました。主様の時間があれば、リニューアルして頂きたいと思っております、、 (2021年7月1日 15時) (レス) id: e6ca11dad6 (このIDを非表示/違反報告)
桜夜桜もち - 7月20日生まれねぇ…え、7月20日?え、7月20日??!!私の誕生日7月22日…すげぇ、奇跡が起きた() (2021年5月31日 0時) (レス) id: 54667db88c (このIDを非表示/違反報告)
りぃ。(プロフ) - はじめまして。姫乃さんの前作を読ませていただいていたものです。 元お隣さんシリーズも甘い日常も楽しみにしておりました。 主様の時間がありましたら、ぜひリニューアルされた前作をもう一読読ませていただきたいです(><) (2021年5月29日 23時) (レス) id: 6f3f648d0b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:姫乃(ひの) | 作成日時:2021年3月24日 9時