LDH short story

川村壱馬 ページ43

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同じ部屋にいる俺をほったらかしにしてコーディネートを考えているA。
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構ってくれへんのも寂しいけどそれどこに着てくつもりなん、？
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「A、」
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『…ん、』
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クールとかよく言われるけどAの方がクールすぎる。
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どんな服選んでんのかなってチラ見してみたら…。
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え、オフショル？ワンピース、？
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普段きれいめシンプルなAが、？
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すっとAの隣にいって
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「ねぇ、それどこに着てくの？」
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『ランペのツアーに着てこうと思って。』
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「は、え、？」
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『…？だめだった？』
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「いや、あのさ」
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Aside
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なんか今日よそよそしいなと思ったら
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「そんな可愛い服着たAめっちゃ可愛いに決まっとるやんか、」
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まさかの発言
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『え、あの』
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「だからさ、あんまりメンバーに見せたくないんやけど」
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『でもせっかく壱馬を見れるんやでさ、少しでも可愛くしていきたいやん、』
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んー、と唸るような声で何か考えている壱馬。
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「じゃあさ、それ着てきてもいいけどさ」
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「楽屋で絶対俺から離れんといて」
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じっと目を見つめられて、フリーズしている私を見て、ふっと笑った彼。
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なんて顔してんだよ、って笑いながらぎゅっと抱きしめられた
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本当は誰にも見せたくないんやけどなーってぶつぶつ言いながら腕の力を弱める気配のない壱馬。
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忙しい彼とのこんな時間が幸せ。
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