LDH short story

長谷川慎 ページ42

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「今日仕事で帰れないかも」
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『うん、お仕事頑張って』
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最近プリレジェとかツアーとかでなかなか会えない。
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寂しさを紛らわすためにプリレジェのゲームでもやってみよっかな
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ベッドに寝転んで頭から毛布にくるまってやってみたら
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なにこれめっちゃいいじゃん
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画面の中だけど慎と話してるみたいで全然寂しくないかも

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目が冴えてしまってなかなかスマホを手放せないでいたら、突然毛布ごと後ろから抱きしめられた。
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『え、慎…？』
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「ただいま」
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『帰れないんじゃなかったの？』
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「意外と早く済ませれた」
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イヤホンしてたから全然気づかなかった
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片耳だけ外して毛布から顔を出してやっと目があったかと思えば
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「あれ、Aイヤホンしてるの珍しいじゃん」
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やば、ゲームやってたのばれちゃう
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『…そうかな』
「あ、」
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私の答えを遮って私のスマホに手を伸ばした
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『え、ちょっと、』
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急いで取り上げたつもりが、さっと奪われて、つけたままのゲームの画面を見られてしまった
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画面と私をちらちらみて、ふっと笑った慎。
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『…そういうことです』
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「やっぱ？なんかしれっとやってそうだなーと思って」
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「でもさ、」
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スマホを置いて私の肩に手を置いた慎。
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「今からは画面の中じゃなくてさ」
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「目の前の僕を見てね」
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慎に見つめられて固まっていると、いつもの笑顔で
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「もーなに固まってんの笑」
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そういってぎゅーっと抱きしめられた
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心配しなくてもあなたしかみてません
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川村壱馬→←SHOKICHI

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