LDH short story

KAZUKI ページ37

KAZUKI side
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久々に２人でベッドに入れる日。
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なのにAは布団を頭までかぶって、イヤホンもして全然こっちをみない。
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「なにみてんの、」
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『…』
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そりゃ聞こえてないよね。
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だから俺も布団の中へ行って、何を見てるか確認してやろっと
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そっと身をよじって布団の中に入ると、
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なんだ、この前放送してた武道館ライブのやつじゃん
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しかもちょうど俺のソロのところ。
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普段は冷たいくせにそうやって俺の知らないところででも俺を見てくれてるのが嬉しかった
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「なにみてんの」
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『え、ちょっと、』
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ピッとイヤホンを取ってそう話しかけたら、慌てた様子で電源を切ったA。
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「どうだった？俺。かっこよかった？」
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すると黙り込んだA。からかいすぎたかな？
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『…うん。ファンの子に嫉妬しそうなくらい』
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一切目を合わせずそう呟いたA。
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そんな不意打ちにまんまとやられて、ぽかんと口を開けて固まってしまった。
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『ちょっと、なんて顔してんの笑』
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そう笑ってまた背を向けようとしたAを思わず抱きよせた。
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照れて離れようとするAを、絶対離さないように。
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「Aしか見てないから」
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そういうだけでまた照れてしまうAが可愛くて。
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絶対離さないから
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作者インスタやってます
@aya_ldh_di.extr
です
よければ覗いてみてください😊

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