LDH short story

川村壱馬 ページ36

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今日は壱馬が単独の仕事で帰ってこないから、暇つぶしにまこっちゃんと電話をしていた
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‘今日壱馬さん帰ってこんの？
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『多分ね。まぁべつにいいんだけど』
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その後もたわいもない会話をして、眠くなってきて横になったとき。
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『ただいま』
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寝室のドアが開いて、そこには帰ってこないはずの壱馬がいた
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「おかえり」
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電話の向こうのまこっちゃんに聞こえないように小さな声で返した。
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‘A？ あ、もしかして帰ってきた？
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『あ、うん。ごめんね。遅くまで付き合ってくれてありがと。』
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‘いいけど…ちゃんと壱馬さんもかまってあげて
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『…え、あ、うん』
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何故か意味深な雰囲気を醸し出したまま切られた電話。
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少し経ってリビングへ行くと、お風呂上がりで上裸の壱馬がいた
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『ちょ、服着てよ』
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一瞬あった目を急いで逸らした。
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でも壱馬はそのまま近づいてきて
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「俺がいないからってそういうことするん？」
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『いや、べつにまこっちゃんはそういう仲じゃないし』
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掴まれた腕が熱い。
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「でもAが他の男と電話しとるとか嫌なんやけど」
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『…ごめ』
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「嫉妬したんやけど。どうしてくれるん？」
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ぐっと距離を縮めて目を合わせてきた壱馬。
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そのあとドSの壱馬がすることなんて一つだけ。

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