登坂広臣 ページ31
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いつも忙しくてなかなか会えない広臣と、今日はイルミネーション見に行く。
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インターホンが鳴った
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「…、」
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無言で手を差し出してマスクとハットの間から覗いてきた。
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相変わらずだなあ、なんて思いながら、広臣の手をとった
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「2人で出掛けるの久々だな」
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臣がイルミネーションに目を輝かせながら言った
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『うん、』
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ご機嫌な広臣の隣で私は、久々の雰囲気に緊張していた
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「もっとこっちこいよ、」
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繋いだままの手をさらに引き寄せられ、腕と腕が触れるくらいの距離。
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触れたところから鼓動が伝わってしまいそう
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「ちょっと休憩するか、」
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なんていって2人でベンチに腰掛けた
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広臣がイルミネーションに夢中になっているのをいいことに、私はその横顔をチラッとみた
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整った顔が光に照らされて、何倍も綺麗に見える
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そんなことを思っていたら、広臣と目があった
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『…///』
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急いで視線を前に戻したけど
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「A今見てたでしょ、笑」
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『気のせいじゃない?』
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「素直になれよ笑」
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そういって、私の肩を抱き寄せた
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『ちょ、誰かに見られてたら…』
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「みんなイルミネーション見てるから大丈夫」
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「…好き」
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聞きなれない言葉に思わず顔をあげたら、目の前には広臣の顔。
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「Aは?」
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『なに、今日どうしたの』
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「好きか嫌いかどっち」
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『…好きだよ』
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そういうと満足げにまた私の肩を抱き寄せ、頭を撫でてくれる
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普段なら滅多にないこと
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イルミネーションのロマンチックな光が、私たちを大胆にさせる
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たまらなくなって、そっと広臣の首筋に唇を寄せた
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ピクっと動いたかと思うと、私の方をみて
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「お前今夜覚えとけよ」
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『え、そういうつもりじゃ、』
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「俺はそういうつもりだから」
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なんて、悪い顔して笑ってる
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帰るか、って言ってまた手を差し伸べてくれる広臣。
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こんな日もたまにはいいかも。
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lunetta(プロフ) - ふわりさん» ありがとうございます。こちらこそよろしくお願いします! (2019年4月9日 17時) (レス) id: cccbfdc3e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - すごく素敵でした!また、リクエストよろしくお願いします♪ (2019年4月9日 13時) (レス) id: a8ff325b20 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - lunettaさん» よろしくお願いします♪楽しみに待ってます! (2019年4月6日 18時) (レス) id: 9ed4d1287d (このIDを非表示/違反報告)
lunetta(プロフ) - ふわりさん» 了解しました。次の更新はそのお話にしますね! (2019年4月6日 9時) (レス) id: cccbfdc3e5 (このIDを非表示/違反報告)
ふわり - lunettaさん» 夜分遅くにすみません…(⌒-⌒; )では、GSさんの嫉妬とKAZUKI君の甘えたをお願いしてもよろしいでしょうか?(>_<) (2019年4月6日 2時) (レス) id: 9ed4d1287d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:lunetta | 作成日時:2018年5月28日 20時