LDH short story

． ページ28

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「最近忙しくて会えてなかったからさ、なんか俺ばっかり好きなのかな、とか思って不安で」
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いつになく元気のない和希
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家について中に入ると、ぎゅっと抱きついてきた
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きっと外だから我慢してたんだね
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でも
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『あの…ちょっと苦しい』
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首に顔を埋めて離さない
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息が首筋にかかって、正直…今めっちゃ心臓バクバク言ってる
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「会えなくてもさ、俺はずっとAのこと思ってるから」
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『…うん…』
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「Aは？俺のこと好きでいてくれる…？」
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不安げに、でも真っ直ぐに私の目を見た和希。
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『ちょ…近いって///』
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「ねぇどうなの」
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いかつそうに見えて実は心配性な彼のために私もたまには応えなくちゃ
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『私もずっと思ってるよ和希のこと』
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そういうと嬉しそうに笑ってまた抱きしめられた。
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そのままソファに連れてかれて、久しぶりに和希に抱きしめられながらのんびりする夜。
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お風呂も入って少し落ち着いた頃
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『ねぇ、今日ただ単にさみしかったわけじゃないでしょ』
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「え、なんでわかったの」
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『ふふ笑 絶対歌詞考えてたんだなと思って』
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「…やっぱ考えてるとそういう気分になるじゃん」
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「ラブソングはAのこと考えながらじゃないと無理」
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さっきまでニコニコしていた可愛い笑顔が、少し真剣な大人の目に変わって
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その眼差しに射止められて動けない私をさらに落とすように
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後ろから抱きしめていた手を緩めて、頬に手を添えて優しく落とされるキス。
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「その顔たまんないわ」
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すでに色気を纏った和希の目に映る私が見えるほどの距離。
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そのまま解かれる服
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この上ないくらいの彼の愛を感じた

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