LDH short story

黒木啓司 ページ26

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8:00
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今日は久しぶりに友達とお出かけ
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昨日一応出かけるって言ったし啓司が寝てるうちにさっさと準備しちゃお
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と思ってたんだけど…
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あと少しで準備完了ってときに布団からむくっと起き上がった啓司。
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「…どっかいくの？」
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寝起きの掠れた声で話しかけてきた
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『昨日言ったでしょ出掛けるって』
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「ん…」
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「そのスカート履いてくの？」
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今度はしっかり私の姿をとらえて
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『そう。これ可愛いでしょ』
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「…何時に帰ってくる、」
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『8時くらいかな』
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「男じゃないよね」
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『当たり前じゃん…てかさっきからなに心配してんの？』
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準備していた手を止めて啓司の方を向くと一瞬で手を引かれて抱きしめられたまま2人してベッドに倒れこんだ
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『ちょっと、せっかくきれいにしたのに…！』
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「…」
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『え、寝てんの』
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「ばれた笑」
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『遅刻するから離して』
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やだね、といつもの笑顔で返してくる
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「だって俺は少しでもAといたいから」
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抱きしめた腕をさらにぎゅっとしてくるから、啓司の鼓動が伝わってくる
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「Aは？一緒にいたくないの？」
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『…え、えっとそんなこといえな』
「どっち」
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『…そりゃ一緒にいたいよ』
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「なに照れてんだよ笑」
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『…うるさい！』
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そう言ってまたバカみたいに二人で笑い合うしあわせな朝。

KAZUKI→←片寄涼太

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