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それから約3週間後







今、俺は家で飛雄と二人きりだ。



一刻も早く自分の部屋に戻りたいけど、烏野の情報を得るために戻らないでいる。



いちお、偵察はしとかねーと。



『飛雄、最近はどうよ。日向くんと仲良くなれた?』



日向くんのことは入学した日に飛雄から聞いた。



影「あー...仲良くっつーか、3対3の試合では勝った。一緒のチームで。

  そうだ、兄さん。すげえんだよ。とにかくすっげくて!!」



『!?!?飛雄、主語がないと何がすげえのかも分からないから』



あまりの勢いに、少し後退りながら言う。



影「俺がアイツにビュワンってトスしたら、アイツがドゴッって打つんだよ!」



『えーと...速攻ってこと?』



影「速攻だけど、もっとはえーんだ」



一気に飛雄のまとっている空気が変わった。



影「俺、あんな感覚初めてだ」



『……!!!』



まさか、飛雄____



いや、まだ分からないことを勝手に確信すんな。



『すげー!あ、あとさ。

 どんな子がいんの?』



影「背がクソ高いヤツがいる。言っても190弱だけど。

  あとは......エースのパワーヤバい。3枚ブロック1人で破れる。

  あ、それと……兄さんには敵わないけど、リベロが上手い。兄さんの方がうめーけど」



俺は、最後の言葉に少しイラッときた。



でも我慢。



本人の前では笑顔だ。



『なんで俺のが上手いって分かんだよ笑

 っていうか、エースすげえな、1人でブロック3枚?!うひょー!!』



影「だろ!!俺ももっとパワー付けねーと」



__飛雄はもう付けんな__



付けてどうすんだよ。



もっとパワー付けてどうすんだよ。



それ以上俺を嘲笑ってどうすんだよ。







____その日はあまり眠れなかった

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(プロフ) - いつも更新される度にとても楽しく読んでいます! 最後の影山兄の台詞が凄く格好良よくって好きです!続き楽しみにしていますね! (2020年9月24日 15時) (レス) id: 5c635e6563 (このIDを非表示/違反報告)
国見ゆず(プロフ) - 続きとても気になります!更新頑張ってください! (2020年9月22日 7時) (レス) id: 948a88187f (このIDを非表示/違反報告)
彩嘉 - 蘭さん» ありがとうございます!!更新頑張りますね。 (2020年8月30日 21時) (レス) id: 3b2587e114 (このIDを非表示/違反報告)
- 続き楽しみにしてます! (2020年8月30日 18時) (レス) id: b5eb63bfb4 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:彩嘉 | 作成日時:2020年8月30日 2時

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