影山兄は”天才”ではない【影山飛雄】

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『はよーっす』



及「おっはよー☆」



岩「はよ」



松「おはよ」



花「はよー」



いつもの時間に体育館に入ると、いつものメンバーが返してくれる。



結構早めの時間なのにもう3年全員が来てるのは、きっと今年が最後だから。



徹と一とは、中学からの付き合い。



貴大と一静は同じバレー部で1年ときクラスが一緒だったから仲良くなった。



ちなみに、高校になってから徹と一を名前で呼ぶようになった。



なんでも、及「その方が親近感湧くし〜」だと。







及「……あれ、飛雄ちゃんはいないの？てっきり朝練参加するのかと思った」



『あー、飛雄は青城じゃねーよ」



及，岩「は？」



『なんか、烏野ってとこ行った。

　白鳥沢受験したけど落ちたからうち来るかと思ったんだけど...烏養...監督だっけ、その人が復帰するって聞いて烏野に』



及，岩「烏野……」



花「ちょちょちょちょ、俺らだけ話付いていけてねーんだけど！」



松「トビオって誰？」



岩「コイツの弟。今年1年」



花，松「おまえ弟いんの？！」



『おー』



及「でもさ悠人、来なくてよかったね。もう悠人のあんな顔ゴメンだよ〜」



花「何でだよ。弟来てほしくねーのかよ」



『……嫌いだからな、俺。アイツのこと』



松「嫌い？」



『"天才"に俺らの何が分かるっ……』



及「悠人、もう決めたじゃん。

　 "天才"が越えられないくらいの努力するんでしょ？」



『...おう』



俺は、アイツのことになると顔が凄く苦痛に満ちたようになる。



その顔が、徹も一も嫌い。



だからできるだけ笑顔でいる。



大好きアピールしてる。







＿＿＿＿本人の前でだけ

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