シスコン野郎を落とすのなんて無理じゃね？ (ページ18)

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私としたことが、純粋に楽しんでしまってる。

それでもユーリ君は当たり前に私の手を握ってくれてる。これなら計画は問題なく完了できそうだと普段の私なら考えただろうが、何故だか頭の回転速度が落ちている気がする。

あぁこの一日で私が目を瞑っていたユーリ君への気持ちがどんどん大きくなってきているのを感じる。

私はスパイ、兄のため、黄昏のため、東西平和のためこの任務を遂行する義務があるの。情なんていらない。下手に踏み込んだら私もろとも自滅する。それは即ち地獄が待っている

感情を殺せ

感情を殺せ

感情を殺せ

あぁ私はなんて愚かのだろう。一度認識してしまったこの感情を抑えることすらできない。

スパイ失格だ

ふと隣を見ると楽しそうに動物を見てるユーリ君の顔が目に入る

ただのシスコン野郎なのに、、秘密警察でWISEの敵なのに、私はこの人が好きなんだ

一通り見終わって、お土産売り場にいる。正直放心状態、落とすと張り切ったのに落とされた。これじゃあどんな顔で黄昏と、管理官、WISEのみんなに顔合わせしたらいいのやら

とりあえず、兄家族のお土産と自分自身のお土産、、、そして今日の思い出を残すために同じストラップを2個買った

馬鹿だよね、どうせこの梟が終わったらA・フォージャーは消えるのに、残したがって

私はユーリ君より早く会計が終わったので、お店の前でぼーっと座っていた。

「こんにちはお姉さん、すごい綺麗ですね、どうです？僕と一緒にディナーでもしませんか？」

私は無視を決め込んだ

「酷いですよ〜、無視しないでくださいよー、」

「お姉さん俺イーデン校卒業して、結構いい立場なんだよ」

「ねぇ、いつまで無視すんの？そろそろ俺むかついてきたんだけど」

結局私の方が強いからそんなちっぽけな脅しより、今の問題の方が重要だから放置していた

「せっかく僕の遊び相手にしてあげようと思ったのに、、それ

相手の声が不自然なタイミングで止まった

「あの、お兄さん誰だか知らないですけど、この女性は僕の彼女なので手を出さないでいただけませんか？」

そういって、最後男の人の耳で何か囁くとあの男の人はそそくさと逃げていった

「待たせてごめんね、なにもされなかった？」

私はただ頷いた、、ってかこの人今彼女って、、

「よかった、じゃあもう水族館でて、ディナーにしよ」

なに平然としてんの！？