シスコン野郎を落とすのなんて無理じゃね？ (ページ13)

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癒しの時ページ13

「もじゃ〜この前の難しい依頼ありがと〜」

「俺に出来ない仕事はないぜ、いつまでも任せてきやがれ。お前さんはどこかの兄さんと違ってつけないでちゃんと払うからな」

実はもじゃと他愛のない話をするのは少し好きである。
もじゃは黄昏の信頼できる人であるから、それだけで私も安心して何でも話してしまう。

「おい、お前さん顔疲れてるぞ、せっかくの美人が台無しだぜ」

ほらもじゃは人を煽てるのが美味い。もじゃは疲れた時に癒しを与えてくれる。

なんでこんないい人なのに彼女が出来ないのだろうか。何度も相談に乗ってるが、毎回悲しい結末を迎える

この前も綺麗なお花屋さんに振られていた、、、

「じゃあ、俺がお勧めの店で奢ってやるよ」

さすが黄昏、月夜御用達の敏腕情報屋！太っ腹！！

「ありがとう〜じゃあ時間になったらまたここに来るね」

そう言って、俺の気になっている女は機嫌を良くしてまた仕事に向かった。

最初出会った時はただの嫌な美人だと思ってたけど、仲良くなってみたら意外と天真爛漫で、徐々に惚れていった。

今日も今日とで恋愛対象に入っていない俺、、、

今日こそ月夜に俺の魅力に気づかせてやる

約束の時間、、やっぱりあいつは綺麗だった。簡素な服装だが、それも似合っている

「さぁお嬢ちゃんどうぞ」

俺は精一杯エスコートした

「もじゃあ聞いてよ〜本当にあのおにい最悪！！仕事上そうなのはわかってるけど、、、無理だよ」

口説き落とそうと頑張った俺、今日も仕事の愚痴を聞かされている。

「まぁあいつなりに信念があるんだし、お前さんも分かってるんだろ」

そういうとかわいい呻き声を出しながら、過労で溜まった愚痴を俺に吐き続けた。

ちょいと悲しいけど、こんな酔った姿を見せてくれる分だけ信頼されてるんだなぁと思う。
送り狼してやろうと毎回邪な考えがよぎるがあいつの顔がよぎるため、毎回俺は紳士的な男性さ

「もじゃ〜ちゃんと聞いてる？？」

あーはいはい、お前計算してるだろ、、かわいすぎるんだよ