帰ろう ページ10
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『 善逸とAはどうする?』
隊士たちのお墓参りを終えた後、炭治郎が言う。
私と善逸くんは目を合わせ、微笑み合う。
『 俺たちは、Aちゃんの家に帰るよ 』
じいちゃんの家と私の家で悩んだけど、
善逸くんが私の家に帰ろうと言うので
私の家に帰ることになった。
『 そうか…また家に遊びに来てくれ!』
「 うん!家にも来てね!」
『 あぁ、伊之助も連れていくよ 』
伊之助はカナヲが主となった蝶屋敷に残った。
アオイちゃんとも離れたくなかったんだろうなぁ。
「 手紙も書くね 」
『 あぁ、俺達も書く 』
『 ちゃんと飯食えよ 』
『 私がちゃんと食べさせます!』
あぁ…ダメだ、泣きそう。
いつだって会えるのに。
だから笑顔で別れたかったのに。
『 そんな顔するな、A 』
「 っ…だってぇ… 」
『 善逸も。顔がひどいぞ2人とも 』
『 当たり前だろぉぉ…寂しいんだよぉぉ… 』
『 本当、Aちゃんと善逸さんはそっくりね 』
泣くのを我慢している私たちを見て
笑い出す炭治郎と禰豆子。
『 またいつでも会えるだろ、な?』
『「 うんっ… 」』
今までは、" 生きて会おう " と言って
次会えることが約束出来なかった。
でももう違う。
" いつでも会える " って言える。
それがすごく嬉しかった。
『 じゃあ…またな!』
『「 …またね!」』
手を振り、炭治郎と禰豆子の後ろ姿を見つめる。
『 俺達も行こっか 』
「 うん 」
自然と繋がれる手。
もう二度と離れることのないように
しっかりと握る。
『 Aちゃんのお父さんとお母さんにも
ちゃんと挨拶しないとなぁ 』
「 ふふ、もう知ってるから大丈夫だよ 」
『 えぇっ!?なんで!?どういうことぉぉぉ!?』
お父さんもお母さんも
善逸くんが素敵な人だって知ってるよ。
誰よりも優しくて、強い人だって______
「 私、見る目あるってさ 」
『 ひょぉぉぉぉおおお!!!!!』
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そら(プロフ) - おぉぉぉおぉぉぉ(涙)完結おめでとうござりまする!!!!涙涙。涙腺崩壊しております。この作品はとっても大好きなのでハッピーエンドを超えて超ハッピーエンドだったのでとっても嬉しかったです!次回作も頑張ってください!!! (2020年7月26日 22時) (レス) id: 44ab850005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ丸 - 1日でこの作品を読み終わりました!ご飯のことも気にせずにずっと読み続けました(笑笑)途中、涙を流しつつ最後はどうなるんだろうという、ワクワク感もあり、楽しかったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年7月25日 23時) (レス) id: f959df3c89 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年7月18日 19時