たんぽぽの花冠 参【我妻善逸】

笑って ページ5

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" 禰豆子にさんに使う薬が足りなかった場合や、
仲間の誰かが鬼にされてしまった場合にと思って…

藤の花から作ったものですが… "






姉さんの言葉を思い出し、そっと胸ポケットを確認する。






「 割れてない… これなら使える 」






でも、どうやって炭治郎に…






『 カァーーッッ！！』


「 おもち！」


『 刀、持ッテキタァー！シノブノ刀ァー！！』


「 姉さんの刀… 」






これを使って、炭治郎に刺せば…

みんな、みんな戦ってる。
炭治郎を人間に戻すために。

でも炭治郎が自我を取り戻したとしても
きっと炭治郎の力だけじゃ
無惨の細胞を破壊することはできない。

私がやるしかないんだ。




＿＿＿＿＿＿ 姉さん、力を貸してください…






『 A！』


「 義勇… 」






失っていない方の手で私の手を掴む。

わかってるんだよね、義勇は。






「 これが刺さる前に、禰豆子をお願いね 」


『 …やめろ 』






やめてよ、そんな目で私のことを見ないで。

行けなくなる。






『 …どうしても行くというのなら、俺も一緒に行く 』






そんな体で何を言ってるの？

私なら大丈夫だから
何も心配いらないよ






「 義勇 」






義勇のそんな顔、泣きそうな顔なんて見たくないの。






「 …笑って？」


『 っ… 』






私が笑ってるんだから、最後ぐらい笑いなさいよ。

もう二度と、見れないんだから。






「 光の呼吸 拾壱ノ型 ＿＿＿＿＿＿ 」






私が作った、私だけの技

雷の呼吸と光の呼吸の合わせ技






『 A！！』


「 雷光一閃 ＿＿＿＿＿＿ 」






この技に最後の力を込めて…






「 お願い炭治郎っ… 戻って来て…！！」






グサッと刺さる音が2つ聞こえる。



1つは私の刀が炭治郎に刺さった音


もう1つは


炭治郎の腕が







＿＿＿＿＿＿ 私の腹部を貫通した音だった。









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