もういない ページ2
.
『 炭治郎 やめろーっっ!!』
炭治郎がものすごいスピードで
伊之助に襲いかかる。
善逸くんが泣きながら声を掛けるも彼には届かない。
『 俺が斬る!俺が止める!俺がっ… 』
「 伊之助!」
『 …だめだ炭治郎 ______ できねぇ… 』
炭治郎の頸に向けられた刀を伊之助が止める。
仲間なんて、斬れるわけない。
伊之助の手が止まった隙に
炭治郎の手が伊之助に伸びる。
______ ガキンッッ
『 花子っ… 』
「 炭治郎!お願い、目を覚まして!
無惨になんて心を支配されないで!!」
" ほう…まだ動けたのか、花妃の娘よ。
だがしかし無駄だ。
お前に残っている体力では
私を斬ることすらできない。残念だな "
『 なんだ…この声… 』
どこからともなく無惨の声が聞こえてくる。
「 心のままに生きろって言ったのは、炭治郎でしょ!!」
" 我慢なんてしなくていいんだ。
心のままに生きるんだ、A "
私が落ち込んでたり、悩んでたりすると
炭治郎はいつもそう言ってくれた。
その言葉にどれだけ救われたか。
『 ガァーーーーーーッッ!!』
「 炭治郎っ…お願いっ… 」
止まらない。
炭治郎はもういないの…?
私たちの声は届かない?
優しかった炭治郎は…もう…
「 っ…!!」
『 Aちゃん!!!』
腕を斬られ、吹っ飛ばされた。
体力が残って無さすぎて腕の再生ができない。
『 Aちゃん!しっかり…!!』
善逸くんが止める隠を振り払って
私の元へ来てくれた。
『 あぁ…腕がっ… 』
「 私は大丈夫っ…だから、炭治郎を…止めて… 」
『 っ… 絶対に助けるから!!
諦めたらダメだ!!』
涙で顔をびしょびしょにして、
私に自分の羽織を掛けて前線へ行った善逸くん。
もう手も足も動かない。
力が入らない。
ごめんね…みんな…
目を閉じると、シャラッと首飾りが首元から出てきた。
お父さん、お母さん…
私も もうすぐそっちに行くね。
.
133人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
そら(プロフ) - おぉぉぉおぉぉぉ(涙)完結おめでとうござりまする!!!!涙涙。涙腺崩壊しております。この作品はとっても大好きなのでハッピーエンドを超えて超ハッピーエンドだったのでとっても嬉しかったです!次回作も頑張ってください!!! (2020年7月26日 22時) (レス) id: 44ab850005 (このIDを非表示/違反報告)
ゆづ丸 - 1日でこの作品を読み終わりました!ご飯のことも気にせずにずっと読み続けました(笑笑)途中、涙を流しつつ最後はどうなるんだろうという、ワクワク感もあり、楽しかったです!これからも頑張ってください!応援しています! (2020年7月25日 23時) (レス) id: f959df3c89 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:mini | 作成日時:2020年7月18日 19時