鬼の棲む遊郭 ページ47
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『 ちょっと待てって言ってんだろーがあぁぁ!!』
『 あ?』
『 Aちゃんを離さないなら、斬る 』
カチャ…
刀を握り、構えて独特の呼吸をし始める善逸。
「 ちょ、善逸くん!」
『 おいおい、正気か?俺は柱だぞ?』
『 柱だろうがなんだろうが、
Aちゃんを傷つけるやつは俺が斬る!!』
善逸くんがそう言い放つと、
宇髄さんは私をポイッと捨てた。
「 きゃあっ!!」
『 大丈夫か?A 』
炭治郎がキャッチしてくれたので無事だったけど
ちょっとキュンとしたことは
墓場まで持って行くことにする。
『 ほう…それならやってやろうじゃねえか 』
『 なんだかおもしれえじゃねえか!!
俺もやるぜぇぇぇぇ!!』
『 伊之助!?』
『 雷の呼吸 壱ノ型… 』
まずい…!止めなきゃ!
そう思って走り出そうとした時
『 俺たちも行きます!』
炭治郎が口を挟んだ。
『 Aが行かなければならないなら、
俺たち3人も一緒に行きます 』
『 Aちゃんは俺が守る!』
『 俺も行くぜぇぇぇ!!』
「 みんな… 」
私のために来てくれると言う3人。
涙が出そうだよ、私…
『 女が必要なんだけどな…
まあこれでAが来るならいいか、ついてこい 』
こうして、宇髄さんと私の任務に
3人も同行することになった。
『 どこへ行くんですか…?』
屋敷を出ながら炭治郎が言った。
すると、宇髄さんは振り向いてニヤッと笑う。
『 日本一色と欲に塗れたド派手な場所
__ 鬼の棲む遊郭だよ』
『「 !! 」』
『『 ?? 』』
『 えっ、わかんない?あれだよ!あれ!』
『 私 帰る 』
ガシッ
宇髄さんが私の腕を掴む。
『 お前に拒否権はねぇっつってんだろ 』
遊郭と言えば代表的な娯楽の場。
きっと私たちが遊女になって潜入するんだ。
『 喋ったり踊ったりまでの接待ならまだしも、
それ以上の接待はしませんからね!』
『 さすが、感がいいねぇ。
ま、残念だがそんな権利 遊女にはねぇよ 』
『 いぃぃぃやぁぁぁぁ!!!
絶対ダメだ!絶対ダメだそんなの!』
都会育ちの善逸くんもなんとなく
わかっているようだった。
『 お前はすぐに人気になっちまうかもな〜 』
『 え 』
『 顔もいいし、身体もいいから 』
『 やだぁ♡ 』
『 てめぇぇ!!Aちゃんのこと
そういう目で見てたのかぁぁ!!殺す!!』
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時