父、そして母 ページ37
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『 お前さんは何の呼吸を使っておる 』
「 光の呼吸です 」
『 っ…そうか…そうか…!』
私が答えると、驚いて
涙を流し始めた桑島さん。
『 光の呼吸を編み出したのは、
お前の父親、月一郎だ。
光の呼吸は雷の呼吸からの派生。
しかし、光の呼吸を編み出してすぐに
月一郎は死んだ。
継承はされておらんと思っていた…
だが、しっかり継承されておった。
娘であるお前さんにっ… 』
「 そうだったんですね… 」
だから他に光の呼吸の使い手がいなかったんだ。
光の呼吸を編み出したのはお父さん。
ってことは、昔1人だけいた
光の呼吸の使い手は お父さんだったってことか…
『 そして母親。母親の名前は春光。
月一郎の隣にいるこの子だ。
町でも評判の美人でのう。
お前さんはよく似ておる。
その目も髪も。
月一郎はいつもデレデレしておった。
お前みたいにな 』
『「 ・・・ 」』
『 やだ!!だからその目やめてぇぇ!!』
夢の中のお父さんもデレデレしてたな…
どこまで似てんのよ…
『 だが彼女は…鬼だった 』
『 えっ…鬼!?』
グッ…
握る手に力が入る。震える。
やっぱりお母さんが鬼だったんだ。
わかっていた
覚悟してたことだけど、
いざ事実だと聞かされると
それはそれで怖くなる。
私が俯いたその時、
震える手を誰かの手が優しく包んでくれた。
「 へ… 」
『 大丈夫。そばにいるよ 』
音で察したのか、私を安心させるように
優しく手を重ねてくれた。
私は握っていた手をほどき、
代わりに善逸くんの手を握る。
彼はいつも私の欲しい言葉をくれる。
安心させてくれる。
「 …うん 」
鬼とはいえ、私の大切な
お母さんには変わりないんだから。
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時