検索窓
今日:10 hit、昨日:6 hit、合計:116,843 hit

父、そして母 ページ37

.





『 お前さんは何の呼吸を使っておる 』


「 光の呼吸です 」


『 っ…そうか…そうか…!』





私が答えると、驚いて
涙を流し始めた桑島さん。





『 光の呼吸を編み出したのは、
お前の父親、月一郎だ。

光の呼吸は雷の呼吸からの派生。

しかし、光の呼吸を編み出してすぐに
月一郎は死んだ。

継承はされておらんと思っていた…
だが、しっかり継承されておった。

娘であるお前さんにっ… 』


「 そうだったんですね… 」





だから他に光の呼吸の使い手がいなかったんだ。

光の呼吸を編み出したのはお父さん。

ってことは、昔1人だけいた
光の呼吸の使い手は お父さんだったってことか…





『 そして母親。母親の名前は春光。

月一郎の隣にいるこの子だ。
町でも評判の美人でのう。

お前さんはよく似ておる。
その目も髪も。

月一郎はいつもデレデレしておった。
お前みたいにな 』


『「 ・・・ 」』


『 やだ!!だからその目やめてぇぇ!!』





夢の中のお父さんもデレデレしてたな…

どこまで似てんのよ…





『 だが彼女は…鬼だった 』


『 えっ…鬼!?』





グッ…


握る手に力が入る。震える。

やっぱりお母さんが鬼だったんだ。


わかっていた
覚悟してたことだけど、

いざ事実だと聞かされると
それはそれで怖くなる。


私が俯いたその時、
震える手を誰かの手が優しく包んでくれた。





「 へ… 」


『 大丈夫。そばにいるよ 』





音で察したのか、私を安心させるように
優しく手を重ねてくれた。

私は握っていた手をほどき、
代わりに善逸くんの手を握る。


彼はいつも私の欲しい言葉をくれる。
安心させてくれる。





「 …うん 」





鬼とはいえ、私の大切な
お母さんには変わりないんだから。







.

死の理由→←桑島慈悟郎



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (46 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
121人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。