柱の死 ページ30
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炭治郎はまだ叫び続ける。
『 お前なんかより
煉獄さんの方がずっとすごいんだ!強いんだ!
煉獄さんは負けてない!
誰も死なせなかった!
戦い抜いた!守り抜いた!
お前の負けだ!煉獄さんの勝ちだ!
うぁぁぁぁあああ!!!』
私もたまらなくなって
善逸くんの胸に顔を埋める。
それに答えるように善逸くんも
優しく包み込んでくれる。
『 もうそんなに叫ぶんじゃない。
腹の傷が開く。君も軽傷じゃないんだ。
竈門少年が死んでしまったら
俺の負けになってしまうぞ。
こっちにおいで、最後に少し話をしよう。
光の少女と黄色い少年も来てくれるか 』
煉獄さんは最初に、
炭治郎に煉獄家へ代々伝わる書物の話をした。
そして私たち4人へ。
『 竈門少年、猪頭少年、黄色い少年、光の少女
もっともっと成長しろ。
そして、光の少女。
君は大丈夫だ。
素晴らしい " 剣士 " になれる 』
「 煉獄っ…さん… 」
『 今度は君たちが鬼殺隊を支える柱となるのだ。
俺は信じる。君たちを信じる 』
そう言った後、笑って最期を迎えた。
『 汽車が脱線する時…
煉獄さんがいっぱい技を出しててさ
車両の被害を最小限にとどめてくれたんだよな 』
『 そうだろうな 』
『 …死んじゃうなんて…なんで… 』
私以外の3人も泣きじゃくっている。
私はとにかく涙が止まらないだけで
何も言えなかった。
煉獄さんはわかってたのかな…
私が半分、鬼かもしれないことを。
煉獄さんほどの強い人が死んでしまった。
そのあまりにも酷い事実が受け入れられず、
私はまた善逸くんの胸に顔を埋めた。
そしてまた、善逸くんも泣きじゃくりながら
私を抱きしめてくれた。
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時