上弦の強さ ページ29
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私たちがこの場に来てから
いまだに戦いは続いている。
もうすでに煉獄さんは
左目は使えなくなっていて、体もボロボロ。
ほとんどもう限界に近い。
対して 体がすぐ再生する上弦ノ参は
ほぼ無傷状態。
上弦ともなれば再生速度が速い。
『 どう足掻いても、人間では鬼に勝てない 』
煉獄さんに " 鬼になれ " と言い続ける鬼。
善逸くんに降ろしてもらって
地面に座ってるけど…
手足にほとんど力が入らない。
これじゃ呼吸も使えないから
助けに入れない…!
でも、でも今にも柱がやられそうなのに
見てるだけなんて…
すると、ゴオォっという音ともに
煉獄さんのまわりから炎が上がった。
『 俺は俺の責務を全うする!
ここにいる者は 誰も死なせない!』
そしてお互いが技を出し合い、
技の威力がすごすぎて
辺りは土煙が充満し 何も見えない。
「 止まった…?」
土煙が風に流され、見えた2人の姿。
『 あぁ!!』
「 そんな… 」
猗窩座の腕が煉獄さんの腹部を貫通していた。
『 死ぬ…!死んでしまうぞ杏寿郎!
鬼になれ!鬼になると言え!』
「 煉獄さん…!」
ドッ…!!
腕が腹部に貫通しているにも関わらず、
煉獄さんは猗窩座の頸に向けて刀を振った。
煉獄さんが猗窩座を引き止めている間に
頚を切らなきゃ…!
『 動け!!煉獄さんのために動けーっ!!』
炭治郎の声に1番近くにいた
伊之助も動き出す。
『 獣の呼吸 壱ノ牙 穿ち抜き… 』
「 光の呼吸 弐ノ型 電光石火… 」
しかし、私と伊之助の技が届く前に
猗窩座が自分の腕をちぎって逃げ出した。
その勢いで私と伊之助は吹き飛ばされる。
「 っ… 」
『 Aちゃん!!』
善逸くんが駆け寄ってきてくれて
私を支えてくれる。
『 逃げるな!卑怯者!』
炭治郎が投げた日輪刀が
猗窩座の背中に刺さった。
『 いつだって鬼殺隊は
お前らに有利な闇の中で戦ってるんだ!
生身の人間がだ!
傷だって簡単に塞がらない!
失った手足が戻ることもない!』
「 炭治郎… 」
『 逃げるな 馬鹿野郎!馬鹿野郎!卑怯者!』
伊之助はぶるぶると震えている。
炭治郎は泣きながら叫んでいた。
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時