守りたいもの ページ25
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『 せっかくいい所だったのに…残念だ 』
『 何をっ… 』
善逸は刀を構える。
『 まぁいい。準備は整った。
最後の時間を楽しむといいよ 』
『 待てっ！』
列車と一体化する魘夢を善逸が追うも
追いつかずに ヤツは消えた。
『 Aちゃん！大丈夫…！？』
「 善逸くん… 」
『 ごめんね、俺がもっと早く来ていれば… 』
そう言ってガバッと私を抱きしめる。
私も迷わず 強く抱きしめ返す。
こんなところで弱ってちゃダメだ…
私には守るべきものがある。
鬼になんて、絶対ならない。
「 ううん、ありがとう善逸くん。
私、頑張るから 」
『 うん、俺も。必ず生きて会おう 』
「 うん。絶対 」
もう一度 抱きしめ合い、
善逸くんは持ち場へ戻っていった。
私は負けない。
守りたいものがある。
守らなきゃいけないものがある。
ギュッと刀を握り直し、
車両へと戻った。
＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
あの後はひたすら
斬っても斬っても増える鬼を斬り続けた。
すると大きな揺れと共に
気味の悪い悲鳴が聞こえた。
「 すごい断末魔と揺れっ…
まずいっ、横転する…！」
どうしよう、このままじゃ
この車両にいる全員が死んじゃう…！
とにかく乗客だけでも外に…！
その後のことはあまり覚えていない。
とにかく乗客を守りながら
外へ出すのに必死だった。
何度も技を出しては乗客を外へ出し、
腕が千切れそうになった。
最後の一人を外へ出した後、
私はもう誰も残っていないか
確認へまた車両に戻った。
そこで私の記憶は途切れた。
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)！更新頑張ります！！ (2020年4月20日 21時) (
レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです（笑）続き楽しみにしてます！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年4月12日 20時
