半分鬼 ページ24
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「 半分鬼って…
そんなはずない！
私のお父さんとお母さんは人間だった…！」
『 記憶がないくせによくそんな事が言えるね 』
「 っ… 」
" 記憶がない "
そう言われて、何も言い返せなくなった。
『 その様子じゃ、まだ鬼の力も
得ていないようだね 』
「 鬼の、力…？」
『 そのうち君は鬼の力も使えるようになる。
鬼になるか
鬼狩りのままでいるか
君の力次第で決まるよ 』
鬼に…なる…？
私が…？
「 鬼になんて…なるわけないじゃない 」
『 …きっと鬼になりたくなるさ。
君はきっとそういう運命だ 』
" 鬼になるかもしれない "
そんな信じられない事実を突きつけられ、
いつものように強気でいられない。
足に力が入らず、膝から崩れ落ちる。
『 可哀想に…
いっその事 今すぐに楽にしてやろうか 』
怪しく笑いながら右手をあげる。
『 血鬼術… 』
ダメだ…やられる。
今の私は呼吸を使えるほど
戦おうと思うほど 強くない。
涙がポロポロとこぼれ落ちる。
鬼になるならもういっそここで…
ドォォォォーーーンッ！！
『 …術を解ききれてない餓鬼が 』
雷鳴と共に 現れたのは
「 善逸…くん…？」
『 Aちゃんに手を出すな 』
前方の2両を禰豆子と
守っているはずの善逸だった。
『 Aちゃんの音が乱れたから
おかしいと思ったんだ 』
Aが心配だった善逸は
激しい戦いの最中、Aの音を聞き分けていた。
「 っ！！」
ふと顔を上げると
見覚えのある後ろ姿があった。
月明かりに照らされる
風になびく金色の髪
三角模様の羽織
記憶の中の後ろ姿とそっくりだった。
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)！更新頑張ります！！ (2020年4月20日 21時) (
レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです（笑）続き楽しみにしてます！ (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年4月12日 20時
