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君は誰? ページ1

.







『 A 』



「 はい 」



『 那田蜘蛛山で大勢の隊士たちが
行方不明、またはやられてしまっている。

しのぶや義勇にも向かってもらった。

Aにも援護をお願いできるかい?』



「 もちろん、
お館様のご指示であればどこへでも 」





______________________________





その頃…

那田蜘蛛山では善逸が兄蜘蛛を倒したが、
毒によって蜘蛛になりかけていた。





シィィィィ…



うまく呼吸できなくなってきた…





呼吸で毒の巡りを遅らせても、
もうすでに手足の感覚がなくなり、縮み始めている。





手足の感覚も…ない…




意識がどんどん薄くなる。



禰豆子ちゃん… ごめん…





チリン…




意識を手放しかけた時、
どこからともなく、蝶のような人が舞い降りた。





( 誰…だ…? )



「 もしもーし、だいじょう……!? 」





この髪色に この羽織、見たことある…誰…?

私の、知り合い…?





(視界がボヤけて…顔が分からない )





「 手足が縮んでる。危ないところだったね。
でも私が来たからもう大丈夫!」



『 じぃ…ちゃん… 』



「 私、じいちゃんじゃないけど 」



『 今、じいちゃんが出てきて…
諦めるなって… 』





そう話す彼は、今にも意識を手放しそうなほど
目は虚ろだった。





「 あぁ、それは走馬灯っていうんだよ。

一説によると、人が死ぬ間際に走馬灯を見るのは
その中で死を回避する方法を
探してるからなんだって。

私は走馬灯を見るほど死の間際に
立ったことがないからわからないけど… 」





そう話しながらAは
注射針を出し、善逸の額に触れる。





「 うん、うまく呼吸で毒の巡りを遅らせたね。

じゃなきゃとっくに蜘蛛にされてるところだったよ。えらいえらい 」



( 長い髪に…蝶の髪飾り… )



「 今解毒剤を打つからね。

この解毒剤、すーぐ効くんだよ。
しのぶ姉さんが作ったすごい薬なんだから!」





と、自信満々に注射針を刺す。





『 いたぞ!こっちだ!』





少し下の方で吊るされている隊士を
救出する隠の姿を見ながら、
善逸は意識を手放した。





「 よく頑張ったね。ゆっくり休んで 」





眠る善逸から明るい月に目線を移す。





「 さてと…鬼はしのぶ姉さんたちに
任せれば大丈夫そうね 」






.

一目惚れ→



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設定タグ:鬼滅の刃 , 我妻善逸   
作品ジャンル:アニメ
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mini(プロフ) - stereogirlさん» コメントありがとうございます(T_T)!更新頑張ります!! (2020年4月20日 21時) (レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
stereogirl(プロフ) - 強い女子と善逸くん、大好きな組み合わせです(笑)続き楽しみにしてます! (2020年4月20日 19時) (レス) id: ebd32c96af (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:mini | 作成日時:2020年4月12日 20時

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