ありがとう ページ9
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その後、いつものように
4人で登校していると
『 Aさん 』
ふいに誰かに名前を呼ばれた。
「 えっ…？」
振り向くと、そこに立っていたのは
ニコニコとあの時と同じ
優しく微笑む颯太がいた。
「 颯太… 」
颯『 Aさんなんて、いつぶり？笑 』
「 颯太が 入学したての頃かな… 」
無理して笑っているのか、
そんなことを考えるたびに
胸が締め付けられる。
" Aさん "
なんて呼ばれて、一気に颯太の存在が
遠くなった気がして 寂しさが込み上げてきた。
自分から振っておいて、
傷つけておいて、
そんな身勝手なことを思うこと自体 最低だな、
と また胸が締め付けられる。
颯『 あ、今 ちょっと寂しくなってるやろ 』
「 えっ… 」
颯『 Aの考えてることなんて
全部 お見通しやで？』
そう言いながら
頭に ぽんっ と手を乗せる。
あんなに私は 颯太を傷つけたのに
どうしてそんなに優しいの。
" 嫌い "
って突き放してくれたっていいのに。
颯『 どうしてそんなに優しいのかって？
そうやなあ… 』
" うーん… "
と考えるポーズをする。
すると急に私に目線を合わせ、
ぐいっと顔を近付けてきた。
颯『 Aのこと、まだ好きだから 』
「 えっ… 」
北『 はっ…！？』
美『 ひゅー！ 』
壱『 よせ、美楽 』
あんなにひどいことしたのに…？
それでもまだ 私のことを
好きでいてくれてるの？
颯『 振られた時は、そりゃ悲しかったけど 』
「 っ… 」
颯『 でも、こうなるってわかってた 』
「 わかって、た…？」
颯『 Aと北人先輩には
絶対に切れない絆？みたいなものがあるって
ずっと思ってた 』
じゃあそれもわかってて
私と一緒にいてくれたの？
いつかは離れてく、そんなことを
感じさせてた？
颯『 でも、Aがホンマに
俺のこと好きでいてれてたんは わかってる 』
「 颯太… 」
颯『 だから、俺は諦めない。
もう少し、A のこと
好きでいさせて？』
「 えっ…んっ 」
颯『 こないだで最後なんて言うたけど、
我慢できひんかった！！』
北『 おい！こら！てめ！』
なんて言いながら、やさしいキスを
落としていった颯太。
たくさんたくさん傷つけてごめんね。
でも、颯太のおかげで今の私がいるよ。
本当にありがとう。
大好きだったよ、颯太。
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mini(プロフ) - もものさん» そんな嬉しいお言葉ありがとうございます(´TωT｀)！！続編希望もありがとうございます！！めちゃくちゃ嬉しいです！！ (2020年4月6日 2時) (
レス) id: 91678dce2b (このIDを非表示/違反報告)
ももの - こんにちは！とっっても面白かったです(≧▽≦)毎回投稿してくれるのをすごく楽しみにしていました！！北人くんか颯太くんとくっつくのかいつもハラハラして読んでました笑ありがとうございました！！（ちなみに続編希望します笑） (2020年4月5日 17時) (レス) id: 95d8d31153 (このIDを非表示/違反報告)
みんみん - 北人君と幸せになって欲しい！ (2020年2月23日 9時) (レス) id: 058bebc08c (このIDを非表示/違反報告)
れおのり(プロフ) - そたおがー（ ; ; ） (2020年2月12日 0時) (レス) id: 818746f9fe (このIDを非表示/違反報告)
絵未莉 - 早く続きが見たいです。 (2020年1月29日 12時) (レス) id: d97d3b15b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：mini | 作成日時：2020年1月2日 11時
